泡盛部 第七期21蔵目:守禮(神村酒造)レポート

参加人数: 13名
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=イケてる ✖️=イケてない)
○=12 ✖️=0 未記入=1
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):46点
◎お湯割(各自で作成):45点
◎ストレート:45点
◎ロック:47点(ave.=3.62)
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
【呑みたい場所】今期の新企画
・神奈川県 横須賀
・千葉県 富津岬
・山形県 蔵王(スキーの後に山小屋で)
・東京都 日本橋
・東京都 永田町
・広島県 宮島
・東京都 品川 港湾地区
・東京都 新橋(ビアガーデン)
・福島県 会津若松
・北海道 (札幌ドーム)
・東京都 文京区(赤門)
・山梨県
・山形県
【料理・肴】ご参加者の願望
焼きエビ、焼きガニ、ハマチの刺身、肉団子スープ、ジンギスカン、フルーツ盛り合わせ、刺身、カレーライス、エビの天ぷらを塩で、竜田揚げをポン酢で、イモモチ、稲庭うどんのなめこスープ、信玄餅、ハンバーグ
*当日実際に食べたものはこちら!
https://www.facebook.com/awamoribu/posts/1589288284469030
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
クレイジーケンバンド「ABCtoDMZ」、70’s、ドリフターズ、レピッシュ「タンポポ」、RAINBOW「Kill the king」、「ロックよ、静かに流れよ」、遠藤賢司「カレーライス」、YMO、「君は何かができる」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のBGM、「赤道小町 ドキッ」、モーニング娘「LOVEマシーン」、ダイアナ・キング
*****
【再録 第六期:守禮(神村酒造)レポート】
「芳醇浪漫」
神村酒造さんのお酒に記されるこの四文字には、酒の特長だけでなく、会社として目指すべく方向性やお客様と共有したいイメージなどが詰まっているように思う。
泡盛の奥深さと可能性を夢に持って取り組んでいる会社であり酒であることがこの言葉から滲み出ている。
そして実際に「守禮」を口にすると、その実直なる姿勢が味からも感じられるのである。
「育ちの良さ」
蔵の歴史、蔵人の人生を知っての上ではなく、酒の味からくるイメージとして「育ちの良さ」という言葉が浮かんでくる。
泡盛としての本筋を守り、敬意をもって現代へと引き継ぐ。
伝統芸能にも通ずるような力強い一本道。
決して古風なわけではなく、しっかりと「今」の着地点を模索しながら解答を出している感じだ。
「育ちの良さ」からくる精神的な安定感。
誰もが心地よく居られる存在。
「伸びの良さ」
水やお湯のなじみがよく、割った時に味に伸びがある。
口当たりは柔らかく甘みがゆるやかに広がり、そして余韻が続く。
ゆるやかさの先に現れるほのかな渋みが古風味を匂わせる。
二口、三口と呑み進むと古酒に潜むカカオや椎茸のような香りのニュアンスも漂い、
一般酒にして少しラグジュアリーな気分にさせてくれる。
ストレートやロックでは、このふくよかさや優しい広がりは隠れてしまうような気がする。
決して呑み口は悪くないが、持ち味がアルコールの刺激で覆われてしまうのが勿体無い。
古酒であれば、また違うかと思うが、あくまでも一般酒では、割った方が魅力を発揮するように思う。
「出汁との融和」
やわらかく、ふくよかで甘さがある。
これは温かい出汁との融和を楽しみたい。
関西風のおでんや揚げ出し豆腐、ふろふき大根、海老しんじょや明石焼なんかも良いだろう。
出汁のしみたものや、とろっとした出汁のかかったもの。
上品な器に盛られた一品一品を丸みを帯びたグラスに満たした前割りの「守禮」と共に。
「伸びやかな声を耳に」
堅苦しい席ではないけれど、スーツは着ていたい。
少し忙しいかった一週間、平日最後の夜にちょっと寄った馴染みのお店で、
伸びやかな女性ボーカルの声が耳に優しい音量で聴こえてくる。
ほっと一息、今週を振り返りながら一献。
自分にお疲れ様なひと時に。
【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】
今週はありませんでした。
2017年4月にスタートした「泡盛部 第7期」。
第18回を終えたところで6回目の小総括会を開催。
「第7期総括会レギュレーション」
2.「小総括会」4回が終わるごとに「中総括会」。
3.「中総括会」4回が終われば「大総括会」を開催します。
日時:2017年10月19日
参加人数:10名
総括会の目的は3つ。
①復習と補習
期間毎(今回は第16回から18回まで)の泡盛を全部揃え、復習したり、参加できなかった回の泡盛を飲んだりする。
②アワモリ・アワード
出品酒の中から「おいしかったものの順位」と「ラベルデザインの好きなものの順位」を投票。
③仕次ぎの儀式 (★厳密には「仕次ぎ」ではありませんが・・)
出品酒を200ccずつ甕に入れてブレンドして寝かせる。
この3つをやって盛り上がる。
↑これが一番の目的。
泡盛は楽しいお酒ですからね。
今期6回目の総括会となる乾杯のお酒は、、、、

【エントリー酒】


投票が終わったら、銘柄公開&投票結果発表!
1位:5点 /2位:3点 /3位:1点で計上
※今期は1位のみの発表と致します。
【味部門】
第1位:太平:津波古酒造:32点
【ラベル部門】
第1位:かねやま:山川酒造:39点
フードタイム。
当日の様子はこちら!
https://www.facebook.com/awamoribu/posts/1585318098199382
最後に「仕次ぎの儀式 」。
各泡盛を200mlずつ甕に入れていきます。
今期の甕は以前「久米仙酒造」さんより寄贈いただいた甕。
泡盛部的には「4番甕」というものになります。


「おいしくなーれ!」っと!

泡盛部 第七期20蔵目:舞富名(入波平酒造)レポート

参加人数: 13名
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=イケてる ✖️=イケてない)
○=7 ✖️=6
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):41点
◎お湯割(各自で作成):49点(ave.=3.77)
◎ストレート:41点
◎ロック:45点
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
【呑みたい場所】今期の新企画
・愛知県
・愛知県 熱田
・熊本県
・石川県 金沢市笠舞
・千葉県
・愛知県 豊橋市
・北海道 松前
・福岡県 北九州市
・徳島県 (鳴門の渦潮)
・宮崎県 青島
・長野県 善光寺
・青森県 (砂丘:非公開国有地)
【料理・肴】ご参加者の願望
イカのフリッターをソースで、ひつまぶし、馬肉、あなご、卵焼き、稲荷寿司、ウニ、鳥の唐揚げ、さんまの塩焼き、アジのなめろう、甘納豆、生牡蠣
*当日実際に食べたものはこちら!
https://www.facebook.com/awamoribu/posts/1576973912367134
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
ビル・ウィザース「USE ME」、佐野元春、デイブ・ブルーベック「Take Five」、cero「スマイル」、キム・カーンズ「ベティ・デイビス・アイズ」、アル・ディメオラ「Campero」、「カメレオン・アーミー」、ウクレレ・ウルトラマン、Helloween「Middle of a heartbeat」、お経、モールス信号、ぬるっとしたノルディック系の音楽
*****
【再録 第六期:舞富名(入波平酒造)レポート】
*今期より、正式に4合瓶での検証とすることにしました。
下記内容は3合瓶のラベルでのお話となります。
「大胆不敵」
大胆に蛾を描いたラベル。
これは挑戦状なのか?
「与那国島にはこんな凄いのが居るんだぜ」そして「この泡盛は与那国を象徴するような酒を目指しているんだぜ」と。
そんな不敵なメッセージを妄想させるのだが「舞富名」というのは「孝行者」という意味らしい。
「こんな大きな蛾だけども、本当はとってもいい奴なんですよ」という愛のメッセージなのかも。
この蔵を興した先代はどんな思いだったのだろうか。
「トリュフの香り?」
個人的に一番好みだった呑み方は水割りだった。
やや高度の高いミネラルウォーターのような塩みを感じ、ぬめり気をも感じる口当たり。
土のような風味と共に甘みが広がる。うん、クラシックな味わい。
割燗は思いのほかツンとした辛味が増し、全く別の酒のように。
ストレートでは、アルコールの肉厚でオイリーな香りの奥に妙に不思議な香りが見つかった。
官能的なこの香りは「トリュフ?」。
クラシックな味わいの泡盛の中に存在する「しいたけ」とは違う香。
この感じは初めてだ。
口当たりは柔らかく、甘みの広がり方にはウォッカを思わせるところがある。
ロックにすると、香・味ともにストレートの印象がよりいっそう明確になる。
「クラシックなのか モダンなのか」
味の検証に入るとラベルの「蛾」の存在は忘れる。
島特有の素朴さ、味の柔らかさがありながら、どこかそれだけではないところがある。
これまでの記事を見ても全体的に味の評価は高く、呑み方の好みも分散し、そのどれにも好感が持てる。
もともとが花酒の古酒を作りたいという思いを持って始めた蔵だ。
ベースとなる酒の味がとても重要。
つまり古酒を意識して造られた一般酒であるという可能性が高い。
元々の古酒文化は勿論伝統的なものだけれど、泡盛が多様化する中で、一般酒と古酒を別物と考えるのではなく、
古酒ありきの一般酒という流れの考え方であれば、そこにはモダニズムを感じる。
「蛾」の存在に目を眩まされて、手に取る機会は少ないと思うが、意外と隠れた実力者のように思う。
「寒いところで熱々で」
香りにトリュフを感じたからかもしれないが、バターやチーズ、オイル、マヨネーズといったもを使った料理との
マッチングが面白そうだ。
白身魚のバター焼きやチーズフォンデュ、アヒージョ、オムレツ、グラタン、鶏ささみのマヨ焼きなどなど。
香りだけでなく、オイリーなアルコール感がちょうど絡まり合うだろう。
与那国の酒でありながら、寒いところで飲んでみたい。
熱々のおつまみを並べて。
【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】
今週はありませんでした。
2017年4月にスタートした「泡盛部 第7期」。
小総括会4回を終えたので、「中総括会」を開催。
「第7期総括会レギュレーション」
2.「小総括会」4回が終わるごとに「中総括会」。⇦これ
3.「中総括会」4回が終われば「大総括会」を開催します。
日時:2017年10月9日
参加人数:15名
【エントリー酒】
瑞泉:瑞泉酒造
春雨:宮里酒造所
それぞれの印象をシートに書き留めます。
○その後、全員が所感発表。
○自分の意見や皆の感想を踏まえてた上で、順位を決めます。
○集計→結果発表

【結果】:1位:5点 /2位:3点 /3位:1点で計上
春雨:宮里酒造 :43点
※今期は1位のみの発表と致します。
泡盛部 第七期19蔵目:宮之鶴(仲間酒造所)レポート

参加人数: 9名
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=イケてる ✖️=イケてない)
○=4 ✖️=5
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):31点
◎お湯割(各自で作成):29点
◎ストレート:35点(ave.=3.89)
◎ロック:27点
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
【呑みたい場所】今期の新企画
・福岡県 (どこかにあった市場通り)
・東京都 母島 評議平(小笠原)
・千葉県 安房小湊
・高知県 ひろめ市場
・京都府 嵐山
・秋田県 (田園風景の中で)
・新潟県
・神奈川県 鎌倉(鶴岡八幡宮)
・福岡県 博多
【料理・肴】ご参加者の願望
イルカを美味しく食べる方法で、トビウオのくさや、パッションフルーツ、ホタテの焼いたの、鰹の塩たたき、するめ&マヨネーズ、燻りがっこ、茶碗蒸し、銀杏、めんたいこ
*当日実際に食べたものはこちら!
https://www.facebook.com/awamoribu/posts/1570577666340092
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
タモリ「ソバヤ」、中島みゆき「糸」、トワエモア「誰もいない海」、キリンジ「エイリアンズ」、平井堅「CANDY」、METALLICA「one」、ザ・ブルーハーツ「トレイントレイン」、八神純子「ポーラースター」、ガガガSP「くそくらえ節」
*****
【再録 第六期:宮之鶴(仲間酒造所)レポート】
「石垣島の風が吹く」
誰もがほわっとした気分になる鶴のラベル。
泡盛三原色も若干ソフトな色合いになっていて、鶴のイラストと共に島のゆるい時間の流れを思い起こさせる。
この瓶があるだけで、そこには石垣島の風が吹いてくるようだ。
風に乗って飛んできた鶴が降り立ち、泡盛を盗み呑み。
ほのぼのとした様子。
ところで、鶴って石垣島にいるのかしら?
「”風”の味」
水割りの入ったグラスを鼻に近づける。
パワフルな香りが立ちのぼる。
土のようなニュアンスがあり、とても素朴な香りだ。
味もしっかりしていて、水割りにして「泡盛呑んでる感」が強い。
割燗では一転して、甘い香りが主張してくる。甘み→ほろ苦味の後にほのかにトロピカルフルーツが現れる。
ストレートの香りは芯が太くなる。しかしストレートの割に口当たりは優しくスムーズな入り口だ。
甘さ・香ばしさが口に広がり、アフターに若干のカカオも現れる。
ロックでは、香り・味ともに引き締まり、呑み口は良いがこうして呑み比べるとやや個性に欠ける。
呑み方により香りの変化が楽しめる。
そして味全体を通して感じられるのは、湿り気を帯びた風。
口に含むと島に連れて行ってくれるような”風”の味。
「低い視線で」
こんな味わいの泡盛は土の器で呑みたい。
ボトルを開けたら、初日はストレートをお猪口でちびちび。
冷たいお水をチェイサーに。
減った分だけお水を足して翌日は前割の水割り。
これは冷やさず常温で。
濃いめなら大きめのお猪口、薄めなら湯呑みで。
そしてまだ残ってたら、適量の水を加えて冷蔵庫に。
3日目は冷えた薄めの前割り第二弾を陶製のタンブラーで。
冬場はやかんのお湯を携えて、お湯とお酒で差しつ差されつしながら湯呑みに注いで楽しみたい。
テーブルじゃなくてちゃぶ台。
イスじゃなくて直座り。
低い視線で腰を据えて呑りましょう。
「しみたもの」
つまみには「すき焼き」。と言っても、すき焼き鍋を使った煮物のようなもの。
具にはすき焼きモノを一式の他に練り物やお芋なんかも。
肉じゃがでもいいんだけど、鍋から直接つつきたい。
それも熱々じゃなくて、冷めて味がしみたもの。
少し濃いめの味付けが「宮之鶴」の香ばしさとがっぷり四つで相見える。
ストレートでちびちびもよし、水割りでもぐもぐもよし。
お口直しにおひたしなんかの小鉢を添えて。
お腹も満たされ、ほろ酔い気分でゴロンと横になる。
目を瞑ると昔のことがとりとめもなく瞼に浮かんでは流れていく。
ゆるいラベルと風の味。
のんきな中にも少しだけ、憂いの味がする。
【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】
今週はありませんでした。
★10月1日で泡盛部は「9周年」となりました。
11月2日(木)に周年祭はしますが、思いつきでちょっとだけお祝いを。

泡盛部 第七期18蔵目:太平(津波古酒造)レポート

参加人数: 12名
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=イケてる ✖️=イケてない)
○=7 ✖️=5
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):41点
◎お湯割(各自で作成):45点(ave.=3.75)
◎ストレート:38点
◎ロック:42点
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
【呑みたい場所】今期の新企画
・茨城県 真壁
・北海道 釧路(の炉端焼き屋)
・北海道
・北海道 (続縄文時代)
・北海道 函館(外人墓地の中のカフェ)
・茨城県 那珂郡
・茨城県 (矢田部家)
・千葉県
・富山県 黒部
・福島県 (星空の下)
・大阪府 大東市
・高知県 四万十川
*なんと、北海道4人に茨城3人!
【料理・肴】ご参加者の願望
親子丼の上の部分、ホタテの焼いたの、魚の乾き物、イカのチリソース、豚丼、スルメイカの醤油焼き、軍鶏、鮎の塩焼き、キクラゲの卵炒め、焼き魚、パクチー以外、目玉焼き、ちらし寿司
*当日実際に食べたものはこちら!
https://www.facebook.com/awamoribu/posts/1563121070419085
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
Eugene Macdaniels「Cherrystones」、「冬のリヴィエラ」、「22才の別れ」、ザ・ドリフターズ「チョットだけよ!全員集合」、「若い広場」、「SWEET 19 BLUES」、タイトルにカメレオンが付く音楽、竹内まりや「September」、ビヨンド「長城」、 Daft Punk「Get Lucky 」、中村雅俊「ふれあい」
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【再録 第六期:太平(津波古酒造)レポート】
「平和の酒」
泡盛は平和の酒である。そう断言して異論はないだろう。
「太平」はまさにその名の通り、平和を想起させるネーミングだ。
世が太平だから幸せに酒が呑め、古酒が代々受け継がれていく。
地球と太陽を表わすという話の中に泡盛らしい髭文字が鎮座。そのシンメトリーに神々しささえ感じる。
背景に描かれた桜がまた日本の平和の象徴とも言えるが、蔵のある与儀に咲く桜を描いたのであろう。
日本酒のラベルのようにも見えるが、淡い色彩といい、とても穏やかなデザインだ。
「昔ながらの」
その平和なラベルを眺めながら、まず水割りを口にしてみる。
香りはオーソドックスでクラシックな泡盛の香。
水割りでありながらパワフル。
甘みとまろやかさの中に芯の強さを感じる味わいだ。
それが割燗(前割の燗)になると一転して辛口の印象に変わる。
渋み・苦味を伴いながら辛みが口中を駆け抜ける。
渋さの中に、土の香りが感じられ玄人好みと言えよう。
ストレートは水割り同様のパンチ力。
カッと来るアルコール感は古酒での伸びを予感させる。
ロックでは、冷たくなることで割燗で特に感じられた土臭さが隠れ、一般的には呑みやすくなる印象だ。
呑み方でそれぞれの主張があり、「昔ながらの」という言葉が似合う酒質だ。
「円満な卓」
こうしたパンチ力のある泡盛には少し濃い目の味の肴が良いだろう。
東北の日本酒を思わせるラベルも影響してか、山形の郷土料理の鯉や棒鱈の甘辛煮やすき焼き、肉じゃがなどの醤油ベースのものが食べたくなる。
しかも、酒と肴だけでなく、白飯も一緒にだ。
丸い卓袱台の上に、茶碗にまん丸に盛られたご飯。丸いどんぶりにたっぷりと入れた煮物。
そして、酒も丸い湯呑みで。もちろん「太平」の丸がさらに加わる。
全てが丸で揃い、そこはまさに「円満な卓」となる。
「我が良き友よ」
泡盛は平和の酒であると共に「友の酒」だ。
持論だが、泡盛を美味しく呑む方法の1番目は「独りで呑まないこと」だ。
友と語りながら酌み交わすことが泡盛の美味しさを一段高めることに大きく役立つことは間違いない。
【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】
部員の竹内さんが「部長の誕生日の乾杯に」と持ってきてくれた一本。
空気に触れさせるために1時間前から開けておきましたが、開けたてから「期待値の高まる」香りでした。
ふくよかで古風味があり、とっても美味しかったです。

