泡盛部 第八期26蔵目:菊之露(菊之露酒造)レポート
2019年 07月 06日
泡盛部 第八期26蔵目:菊之露(菊之露酒造)レポート
参加人数: 11名
瓶詰め日:2018年10月1日
今日のかりんとう:「きび砂糖」
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=イケてる ✖️=イケてない)
○=9 ✖️=2
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):38点(ave.=3.5)
◎お湯割(各自で作成):35点
◎ストレート:30点
◎ロック:30点
*主宰・梅田のコメント*
ソーダ割りは「味の太いソーダ割り」という印象。バランス調整が良ければもっと美味しくなりそうです。
個人的に今回のベストは水割り。爽やかな中に、奥に潜む泡盛香。味は太く、香ばしく素直に旨い。
お湯割とストレートはややアルコール香が気になりました。
どちらも水割りの時には感じなかった苦味が後味に出てきて、水割りより劣る印象になってしまいました。
ロックではさらに苦味が立ち、辛口で刺激の強い印象に変わってしまいました。
きび砂糖かりんとうとの相性も水割りがよく、甘さがきらめきました。
ストレートでは酒の印象が辛口になった分、かりんとうの甘さでバランスが取れて相性は良かったです。
【呑みたい場所】山手線編(駅名)
・上野
・池袋
・新宿
・新大久保
・新宿
・新大久保
・品川
・巣鴨
・新橋
・新大久保
・代々木
*新大久保人気!!
【料理・肴】ご参加者の願望
アーモンド、カレーライス、カツオ酒盗、切り干し大根の煮物、わさび菜の煮浸し、トッポギ、コイケヤポテトチップス「コンソメ味」、鶏皮串(タレ)、オリーブ、鳥軟骨の串焼き、バンバンジー、麻婆豆腐
*当日実際に食べたものはこちら!
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
ゆらゆら帝国「アーモンドのチョコレート」、SUPERCAR「Yumegiwa last boy」、GODIEGO「JAVA WA JAVA」、Bird「Club Tropicana」、インコグニート「Talkin’ Loud」、女子十二楽坊「自由」、「もののけ姫」、フリオ・イグレシアス「ナタリー」、鈴木祥子「優しい雨」、クラッシュ「ロック・ザ・カスバ」、聖飢魔II「G-G-G」
【ラベル】ラベルについてアレコレ
・泡の字がどうしても「鮑」を思わせる
・沖縄らしくていいんじゃない?
・「之」がちっちゃい
・抽象的な外枠の龍のデザインがよろしい
・黄色い花がアクセントになってる
・赤と黄でシンプルなラベル。目立つ。
・赤
・紹興酒っぽいフォントがいい。
・古株的な
・印象に残る島酒の王道イメージ
・赤はパッション
*****
【再録 第六期:菊之露(菊之露酒造)レポート】
「宮古の重鎮」
「菊之露」のラベルを見ると、”王道”という言葉が思い浮かぶ。
プロレス界で”王道”を謳った全日本プロレス。
その総帥ジャイアント馬場が入場時に纏う赤いガウンが脳裏に蘇る。
宮古島の泡盛の質を高めることに尽力したという菊之露酒造の先代。
確かにその味わいはまとまりがあり、芯がある。
パワフルかつやわらか。
そういえばこの酒造には「親方の酒」という銘柄がある。
まさに、信頼のおける「親方」という風情だ。
「安定感」
宮古島の泡盛は総じて柔らかい印象がある。
その中で「すっきり系」「ふっくら系」「ドライ系」など、蔵ごとにベクトルがそれぞれに向かう。
「菊之露」はふくよかで甘みのある「ふっくら系」と言えよう。
ふっくらと言っても、厚みのある筋肉にまとわれた安定感のある体型のようなタイプ。
前割にした水割りは、水馴染みがとても良く、水割りとは思えぬ豊潤な香りとほのかな香ばしさを伴う甘さが感じられる。
面白いことに、水割り➡︎割燗と呑み進めた後のストレートはとても軽く感じられる。
そこに氷を入れると味がパキッと引き締まり、甘さと香ばしさがまた引き立ってくる。
割燗やストレートでは辛さの要素もあるのだが、総合的な印象としてはやはり甘みの方が強く、
泡盛の味わいとしての安定感は腰が低くどっしりとした感がある。
「タッグかライバルか」
こういう味となると真っ先に浮かぶ肴は「揚げ物」だ。
天ぷらでもいいし、フライでもいい。
しかし、味の対峙の仕方は変わってくる。
天ぷらならば、湯呑みに入れた水割りと共に。
天ぷらを口に運ぶ。
塩をちょこっとつけた衣から、中の具へと歯が届く瞬間に混じり合う旨味の共演。
その余韻漂う中へ差し込む「菊之露」。
甘みがありながらも蒸留酒特有のアルコール感が油分をさっぱりとさせて、新しい味のレイヤーが生まれる。
息のあったタッグチームのようだ。
フライならば、ロックグラスでロックを。
熱々のフライに甘めのソースをどろっとかける。
サクッとした衣の隙間に流れ込むソースが具と衣を一体化させる。
そこにキリッと冷えたロックの「菊之露」が割り込む。
肉弾相打つ戦いが口の中で繰り広げられる。
一進一退の攻防は「名勝負数え唄」の如く。
良きライバル関係のようだ。
組んで引き立つ関係か、戦って煌めく関係か。
どちらも楽しめる酒と言えよう。
「2枚看板」
「菊之露」にはロックバンドが似合う。
それもVoとGの2枚看板のバンドだ。
単体(酒)としての存在感もありながら、2人(酒と肴)になることで存在感がグンと増す。
現役の日本バンドでは、まだまだこの人たちでしょう。
ヒロト&マーシー
全身で訴えかける一本筋の通ったこの人たちのロックで乾杯。
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【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】
【今日の竹内さん】今期も引き続き