泡盛部 第八期18蔵目:南風(沖縄県酒造協同組合)レポート
2019年 04月 16日
泡盛部 第八期18蔵目:南風(沖縄県酒造協同組合)レポート
参加人数: 12名
瓶詰め日:2018年8月16日
今日のかりんとう:「きび砂糖」
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=イケてる ✖️=イケてない)
○=11 ✖️=1
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):48点(ave.=4.0) *ロックと同点ですが、5点評価の多さでこちら。
◎お湯割(各自で作成):47点
◎ストレート:44点
◎ロック:48点
*主宰・梅田のコメント*
ソーダ割りは甘さが際立ち泡盛の存在感がありました。
水割り、お湯割ともの馴染みが良く、甘さと香ばしさがあるのに後口のキレが良く個人的に好印象でした。
ストレートでは少し青草のような香りがあり、ビターなのかと思わせつつ、やはり飲み口の印象は甘め。
でもそれもすぐに切れていきます。ストレートではカカオのニュアンスが感じられました。
ロックではややえぐみが出てきてしまう感じです。個人的には好みではありませんでしたが、質の良さを感じます。
飲み方としては好みではなかったのですが、「きび砂糖かりんとう」との相性がバッチリだったのはロック。
どの飲み方も無難にマッチしましたが、ロックが格別でした。
【呑みたい場所】山手線編(駅名)
・東京
・大崎
・品川
・新大久保
・五反田 (ガード下)
・目黒 (川沿いを歩きながら)
・上野
・新宿
・上野
・品川
・上野
・鶯谷
上野が3名、品川が2名、東京に新宿とターミナルステーション人気でした
【料理・肴】ご参加者の願望
牛のしぐれ煮、クセのある青菜のおひたし、(醤油麹とかに)漬けた焼き魚、みたらし団子、もつ煮、韓国系の料理、肉まん、焼き鳥(タレ)、キャベツを生で、肉刺し、オムライス、ままかりの酢漬け、生ハム、白いご飯、エンチラーダ
*当日実際に食べたものはこちら!
https://www.facebook.com/awamoribu/posts/2265734096824442?__tn__=-R
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
スティーリ・ダン「ヘイ ナインティーン」、空を見上げるような曲、「ヒーローインポッシボー」、イノトモ「愛のコロッケ」、BONNIE PINK「Perfect sky」、ケチャ、矢沢永吉「Yes,my love」、capsule「さくら」、ポケットビスケッツ「POWER」、米米クラブ「東京イェイイェイ娘」、バリー・マニロウ「コパカパーナ」
【ラベル】ラベルについてアレコレ
・ひげ文字を囲んでいる文字要素がカチっとしていてなんとなくまとまっている。以前はもっとオレンジ色が強かったような。。
・沖縄ブルーにリボンかわいい
・シーサーのお尻かわいい。爽やか
・ザ・アジア
・ブルーのラベルが爽やか
・稲穂色のリボンが象徴的
・リボンがジブリっぽい。南風という名前はアルファベットで書かない方がいいと思う
・リボンだけ無い方がいい
・力強いひげ文字だ
・プジョー
・渋くて良い
・レイアウト、色共にバランス良し。イラストはきれい目、ロゴはしっかりと男性的。
*****
【再録 第六期:南風(沖縄県酒造協同組合)レポート】
「改めまして、敬意を表します」
自分がもし今ほど泡盛の知識や経験が無かったらどう感じるだろう。
南の海や空を思わせるブルーを基調としたラベルに、直球のネーミングはストレートに沖縄のイメージを投げ込んでくる。
そこに「沖縄県酒造協同組合」という文字。
はて?
協同組合?
あれ?あれ?
これって実はとっても珍しくないですか?
酒造組合名義で出してる酒?
しかも。
他のジャンルでは中々あり得ない色々な蔵の「ブレンド」!?
すっかり慣れ親しんでしまって、この特異な点への敬意を忘れておりました。
泡盛だからこそのこの荒技。
よく考えるとすごいこと。
改めまして敬意を表します。
まさに南風(みなみかぜ)のように
さて、そのお味はというと、ひと言で言えばブレンダーさんの妙技。
兎にも角にもバランス良くまとまっている印象です。
過去の記事では、水割り・お湯割の評価が高かったですが、今回は「ストレート」がトップ。
と言っても票割れをしているので飲み手の好み次第という感じです。
スムーズな呑み口は全体に共通。
柔らかな甘みとアフターの辛み。
その移行の仕方がこれまたとてもスムーズ。
まさに南風(みなみかぜ)のように、やや湿り気を帯びた暖かい風が口の中をふわりと通り抜けるように、味わいが変化していく。
今回テイスティングしたボトルでは、ストレートでカカオっぽさも感じられる。
それが呑みやすさだけでなく奥行きも感じさせます。
シチュエーションを選ばぬ万能選手という印象は、おそらく狙い目であり、見事に達成されていると思います。
呑みやすさの中に泡盛らしさがしっかり伝わる味わいは、これからもそのブレンド力を楽しみにしたところ。
そして、潮風に溶け込まれながら
では、これ、どこで呑みたいだろう。
思い浮かんだのは防波堤。
海からの風を浴びながら、ちびりちびりと杯を傾ける。
波の一つ一つを受け止めて、港の中を穏やかに保つ防波堤。
それは各蔵の泡盛の個性(外海)を受け止めて、まとまった味わいとして仕上げた様(内海)を連想させる。
防波堤に座り、自らもそのイメージの一部となって飲んでみたい。
つまみには、潮風によって、塩気と少々の湿気を帯びた天ぷらなんていい。
衣の甘みと泡盛の甘みが口の中で溶け合い、ほのかな塩気が余韻に残る。
【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】
【今日の竹内さん】今期も引き続き