泡盛部 第八期17蔵目:琉球(新里酒造)レポート
2019年 04月 11日
泡盛部 第八期17蔵目:琉球(新里酒造)レポート
参加人数: 10名
瓶詰め日:2018年7月24日
今日のかりんとう:「ume-maru」
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=イケてる ✖️=イケてない)
○=10 ✖️=0
泡盛部的に「琉球」とソーダ割りの相性は定評がありますが、盤石の満票です。
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):39点(ave.=3.9)
◎お湯割(各自で作成):36点
◎ストレート:32点
◎ロック:36点
*主宰・梅田のコメント*
ソーダ割りは甘味と渋味がちょうどよく飲みやすい逸品。
水割りとお湯割りはとても馴染みがよくて、味に伸びがありました。
個人的な好みとしては欠けるのですが、味わいの質としてはとても高いように思います。
ストレートはとても口当たりが柔らかですが、余韻は辛い印象。スキッとした印象で終わります。
ロックではこのお酒の特徴的な香りである青リンゴ香が出てきて爽やかです。
ソーダ割りやカクテルベースなど、やや洋酒的に楽しむのが良いのかな、と思いました。
ume-maruとの相性は、珍しく水割りが良かったです。
このかりんとうのキャッチコピーでもある「梅味炸裂」が実感できました。
【呑みたい場所】山手線編(駅名)
・池袋 (ガラス張りの居酒屋)
・新宿
・新宿
・東京
・浜松町
・御徒町
・新大久保
・新橋
・御徒町
・大崎
【料理・肴】ご参加者の願望
ケンタッキーフライドチキン、カレー、鰯の生姜煮、朴葉味噌、マシュマロ、イカ天、粗挽きフランクフルト、焼き魚、ごま豆腐、ゼッポリーニ
*当日実際に食べたものはこちら!
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
John Parr「St.elmo’s Fire」、校歌、「オー!!大鉄人17」、高木ブー「モーニング娘。メドレー」、「トイレの神様」、YUKI「COSMIC BOX」、Salyu「to U」、「思い出がいっぱい」、SOFFet「beautiful smile」、マイケル・ジャクソン「Smooth Criminal」
【ラベル】ラベルについてアレコレ
・クラフトな紙質が良い。どこもそうしてくれたら良いのになぁ。
・地味
・ある意味完成されてる
・落ち着いていて良いのだけど、ネックのフィルムと合わない
・インクジェットプリンター
・ウロボロスですなぁ
・色褪せた黄、赤が歴史を感じる
・このタイプはこれだけ
・和?唐?風の色味と紙質がシブい
・色合い渋くて好き
*****
【再録 第六期:琉球(新里酒造)レポート】
伝統とは変化の継続
「琉球」よく考えてみると、なんとも直球なネーミングではないか。
現存する蔵の中では最も長い歴史を持ち、泡盛造りに革命を起こした「泡盛101号酵母」の生みの親が社長(*2016年ご逝去)を務める新里酒造さん。
という、二大ポイントを知ると、その名を冠するにも値する。
ように思う。(偉そうですみません・・・。)
そして、そんな重みのあるネーミングでありながら、その中身には、また大きなポイントがある。
それは、常圧蒸留・減圧蒸留の混和という点だ。
「泡盛がより多くの人に飲まれるためには。」
それは泡盛業界が常に抱えている大きな課題であり、その答えの方向性は蔵元さんによって違う。
「琉球」はもしかしたら、琉球王国から今の沖縄へと続く「その時の味」を表しているのかもしれない。
泡盛としての伝統を尊重しながらも、先の課題への取り組みとしての今のニーズへの対応。
それゆえの混和。
そのバランスもその時々で調整をしながら続いている銘柄なのかもしれない。
「南国の果実の森へようこそ」
今回も前割り効果によるものなのか、水割りでの香りがとても良い。自分の記憶以上にトロピカルフルーツの香りが強く、驚きを感じた。
まるでトロピカルフルーツの盛り合わせのようなカラフルなフレイバーが広がった。
ストレートでは、もっとパワフルで、フルーツにかぶりついた時のような香りになる。
多くの泡盛で感じられる、アフターの苦味はどの飲み方でもほとんど感じられない。
甘さがあるのにくどくなく、アフターが爽快。
ファーストアタックが印象的で、アフターがすっきりキレイというのは、初めての人にも好印象で受け入れられ、飲み続けるのにももってこいのバランス。
部員のKさんが、ずっと前から推奨している「ソーダ割り」にマッチする味というのも、まさに時流にマッチしているのではないだろうか。
夕暮れ前のスターター
この香り、味わいは、まだ明るい時間に軽やかに楽しみたい。
ラベルのレトロなイメージとはギャップがあるけれども、それは「泡盛好き」の勝手な意見である。
この味で、このレトロでハードなデザインのラベルを使うことに新里酒造さんなりの戦略・マーケティング意図があるようにも思えてくる。
イメージされる食とのマッチングは、呑み始めには、あっさりした前菜全般と。枝豆、シラスおろし、瓜系の浅漬け、または甘めの酢漬けなど。
少し飲み進んでからは、トロピカルフルーツを使用したもの。
バナナの葉で包んで蒸した料理や、パイナップルやパパイヤなどを使用した炒め物など。
唐揚げにスイートチリソースやハーブソルトをかけたもの、鶏肉の淡白な味わいをフルーツ、ハーブ、スパイスなどでアクセントをつけたものが面白そうだ。
ラベルの中央に施された赤い巴・渦巻く龍・そして南国を思わせる風味からこの曲が浮かんだ。
「Jungle Taitei」 by BOREDOMS
https://www.youtube.com/watch?v=aZZU0MvXG48
プリミティブでありながら、宇宙的な浮遊感が同居したこの曲、常圧と減圧を併せたこの銘柄にぴったりではないか!
【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】
【今日の竹内さん】今期も引き続き