泡盛部 第七期46蔵目:萬座(恩納酒造所)レポート
2018年 09月 01日
泡盛部 第七期46蔵目:萬座(恩納酒造所)レポート
参加人数: 14名
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=イケてる ✖️=イケてない)
○=10 ✖️=4
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):55点
◎お湯割(各自で作成):51点
◎ストレート:58点(ave.=4.1)*ロックと同点ですが、5点をつけた人数が多い為
◎ロック:58点
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
【呑みたい場所】今期の新企画
・埼玉県 (どこかのキャンプ場で焚き火して)
・東京都 (自宅)
・東京都 (自宅のベランダ)
・静岡県 (熱海サンビーチ)
・山梨県 (富士吉田市の田んぼ)
・岩手県
・青森県 (三沢市塩釜の海岸(荒海))
・東京都 (自宅)
・北海道 (知床五湖)
・兵庫県 淡路島
・群馬県 吾妻郡嬬恋村(万座温泉スキー場)*「私をスキーに連れてって」
・兵庫県 神戸市元町
・北海道 知床(ヒグマを遠くに眺めながら)
・愛媛県 (みかん畑)
また今週も東京都が人気!それも自宅w
【料理・肴】ご参加者の願望
ビーフジャーキー、煮魚、根菜の甘辛煮、チーズやナッツの燻製、カワハギのお刺身、塩のやきとり、オムレツ、秋刀魚の塩焼き、ドライいちじく、オニオンスライス、ピスタチオ、中華料理、とんかつにレモンかけたやつ、ザンビア産オーガニック豆のコーヒー
*当日実際に食べたものはこちら!
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
ロビー・ロバートソン「Peyote Healing」、ボブ・マーリー、ドリカム「あの夏の花火」、TUBE「あー夏休み」、フジファブリック「若者のすべて」、カンサス「Dust in the wind」、「砂の城」、「コーヒールンバ」、野宮真貴「東京は夜の七時音頭」、スターダスト・レビュー「ブラックペッパーのたっぷりきいた私の作ったオニオンスライス」、ユーミン「BLIZZARD」、「ダンシングヒーロー」荻野目洋子、YU-KI「NEXT LEBEL」、ひろえ純「Silent Voice」
*****
【再録 第六期:萬座(恩納酒造所)レポート】
「南の島の北国?」
白と青という清々しい色合いが主体のラベルだが、一見した印象は南の島の海や空というよりも北国の雪や空を思わせる。
暑い沖縄、ラベルから涼を取るという作戦だろうか。
はたまた北国への憧れか。
真意はわからぬが、いずれにせよ妙にノスタルジーを感じてしまうデザインだ。
果たしてそのお味はいかに。
「それぞれの温もり」
今回も一番人気は水割り。
前割効果からか香りもしっかり立ち、味もふくよか。
古風な香味があり、泡盛らしい豊かな味が楽しめる。
ラベルの印象よりもほっくりとした味わいで、この素朴さは、人の温もりを感じさせる。
水割りの味わいは、長時間海に入り、冷えた身体にさっとタオルをかけてくれる友人のよう。
割燗はやや刺激が強く、苦味を感じる。過去のデータから見ると、燗よりも「お湯割」の方が良さそうだ。
ストレートの柔らかさも特筆もの。ややカカオ香も感じられる。口に含んだ時のソフトな印象は、物静かな歳上の親戚のようだ。
ロックでは、香ばしさがキリッと引き立つ。特有の甘さは健在だが、甘ったるくなくスッキリ。いつも優しいけど、悪さをしたらピシッと叱ってくれるお隣さんという感じ。
「仕掛け」
この酒には「近い」人の存在を感じる。
当たり前のようにそこに居る。
気にせずとも気にかけてくれ、見返りを求めることもない人。
とても「近い」人だ。
ある時、ふとそういうことに思いがめぐり、その存在に感謝したくなる時がある。
「萬座」のラベルからくるノスタルジーや味の温もりは、そのことを思い起こさせる仕掛けだ。
「ラベルの真意」
そう思って改めてボトルを手に取ると、
ラベルに描かれた白と青という冷涼な色彩と荒れた波頭は世間の厳しさを思わせる。
その上に浮かぶのは大きな輪。
そしてそこに赤と黄が差し込まれ、泡盛を表す三原色が整う。
それはまるで、泡盛が世間の荒波の中で、いかに人の輪を繋ぐ存在(酒)であるかを物語っているようだ。
そして、口に含むと伝わってくる前述のような「人の温もり」。
やや古風な味わいは現在、万人受けするタイプではないかもしれないが、それでいいのだ。
この酒に「近い」人たちに愛されればいいのだ。
そしてきっとそういう人たちに愛されているのだと思う。
「人を想う」
静かな気持ちで、ゆっくりと人を想って呑んでみよう。
夜空の星でも見上げながら。
【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】
【今日の竹内さん】おもむろに始まった新コーナー