泡盛部 第七期24蔵目:泡波(波照間酒造所)レポート
2017年 12月 17日
泡盛部 第七期24蔵目:泡波(波照間酒造所)レポート
参加人数: 13名
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=イケてる ✖️=イケてない)
○=11 ✖️=2
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):48点
◎お湯割(各自で作成):52点(ave.=4.0)
◎ストレート:46点
◎ロック:46点
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
【呑みたい場所】今期の新企画
・山口県
・埼玉県(西武ドーム)
・石川県 輪島市
・高知県 甲浦
・栃木県(高原の森に面したテラス)
・北海道 稚内の宗谷岬
・千葉県 犬吠埼
・千葉県 (房総の月の砂漠のところ)
・宮城県 仙台
・静岡県 伊豆稲取
・宮城県
・青森県 八戸市(八食センター)
・静岡県 森町
【料理・肴】ご参加者の願望
ふぐの一夜干し、白子酢、のどぐろ、ソース焼きそば、鹿肉ロースト、ほっけ、生セロリ、味噌、ナマズのフライ、卵焼き、蕗味噌、白身魚バターソース、
貝焼、鱈鍋、ホヤの塩辛
*当日実際に食べたものはこちら!
https://www.facebook.com/awamoribu/posts/1638641389533719
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
シンディー・ローパー「What’s going on」、ビル・エヴァンス「Walz for Debbie」、「残酷な天使のテーゼ」、Tears for Fears「Sowing the seeds of love」、ヴァイオリンのソロ、J.Dサウザー「You’re only lonely」、スコーピオンズ「Still loving you」、「ヤマトナデシコ七変化」、Goose House「オトノナルホウヘ」、ジャックス「時計を止めて」、スローテンポの曲
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【再録 第六期:泡波(波照間酒造所)レポート】
「泡波の記憶」
泡波を初めて飲んだのはいつだったか憶えがないが、その印象は記憶にある。
ひと言で言えば素朴。
丸い甘みとほのかに焦がし麦のような香ばしさ。
牧歌的な味わいはのんびりとした島の暮らしを思い起こさせる
時の流れ、波のリズム、潮風の匂い、誰もが恋しく思う風景が浮かび上がる味。
水割りから飲み始めることで、この味の印象はより一層鮮明になる。
アルコールのとげとげしさがなく、柔らかい飲み口のまま甘みが口の中を覆い尽くす。
舌を回すと香ばしさが感じられ、残り香に焦げたような苦味が広がる。
「本来の顔は?」
過去のデータでは、2期:ストレート・3期:お湯割・4期:ロック・5期:水割り、という見事にその都度違う評価。
記事を読んでいると、詰め日や瓶の大きさによる違いなどの影響が見られる。
ただ、どうしても「泡波」に対する期待値や思い込みという心理状態の影響があることも否めない。
おそらく「泡波」を普通の一(いち)泡盛として飲めるのは、波照間島の宿でだけではないだろうか。
(行ったことないけど、、)
その時に呑む「水割り」は最も、その場の呑み方として適していると思う。
東京でこうして呑むのとは違う泡波の本来の顔を眺めてみたいものだ。
もちろん、その酒が生まれた地元で呑むのが一番美味しいことは、泡盛どれもに通づることだが。
「なーーんにもしない」
先述の牧歌的な風景。
この酒を呑むのには里山の緑と茶色が欲しい。
海の青よりも。
浜辺で呑むより庭で呑みたい。
遠くかすかに波の音。
ただ、それは風の音や鳥の声の隙間にかすかに聞こえる程度。
庭に出したロッキンチェアとサイドテーブル。
水と泡波。
つまみは昨日の夕飯の残り。
冷蔵庫に入れた残りの天ぷらとか、とうもろこしとかきんぴらごぼうなんか。
家には誰も居なくて、たまに野良猫が顔を出す。
なーーんにもしない。
なーーーんにもしない。
「トンネル抜けて」
時たま突風が吹く。
風の音か波の音か山の音か動物たちの唸り声かもしれない。
その音が聴こえた時に、この曲のフレーズが頭の中をこだまする。
https://www.youtube.com/watch?v=jkRU8rXSPU0
揺れているのか、揺らされているのか、どんとのリズムと泡波の味が呼応する。
庭を出て、トンネルを抜けて、どこかへ向かう。
【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】
今回は中尾さん・長岡さんが差し入れてくださいました。
本当にいつもありがとうございます!
まず、中尾さんのこちら。詰め日がなく、ボトルもラベルも古いもの。ご本人曰く2000年よりも前だと思うとのこと。
香りの印象は今回のと近く、米飴のような香り。古酒的な深みはないものの、島の昔を感じられるような、なんとも懐かしい風味でした。