泡盛部 第七期15蔵目:請福(請福酒造)レポート
2017年 09月 01日
泡盛部 第七期15蔵目:請福(請福酒造)レポート
参加人数: 11名
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=イケてる ✖️=イケてない)
○=5 ✖️=6
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):33点
◎お湯割(各自で作成):41点(ave.=3.73)
◎ストレート:33点
◎ロック:34点
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
【呑みたい場所】今期の新企画
・静岡県 (茶畑の一角にゴザを敷いて)
・神奈川県 湘南
・福岡県 朝倉市
・鹿児島県 志布志市
・北海道 摩周湖
・神奈川県 南林間(フィリピンパブ)
・北海道 森町
・山形県 米沢 上杉神社(米沢城跡)
・北海道 女満別 知床
・東京 (ホッピー通り)
・新潟県 (どっかの田んぼ)
【料理・肴】ご参加者の願望
鯨の赤身肉を焼いたもの、中華、餃子、気仙沼の塩辛、野菜炒め、御幣餅、牛肉ブロック鉄板焼き、いかめし、すき焼き、帆立貝焼き、ジャガイモ、サーロインステーキ、柿ピー
*当日実際に食べたものはこちら!
https://www.facebook.com/awamoribu/posts/1537986172932575
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
トレイシー・ウルマン「They don’t know」、杉山清貴&オメガトライブ、Nova Ela「Angra」、「Hacking to the gate」、米米クラブ「Shake hip!」、Three dog night「Joy to the world」、ユーミン「やさしさに包まれたなら」、北野武「浅草キッド」、「今夜はブギーバック」
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【再録 第六期:請福(請福酒造)レポート】
「エネルギーーー」
ヴィヴィッドな色彩はブラジルやジャマイカのカラーを思わせる。
石垣島の眩しい太陽の下に鮮やかに実る稲穂。
エネルギーの発散されているこのラベルには元気の源が詰まっているお酒を言う印象を受ける。
近年、アグレッシブに実験的な商品を生み出している請福酒造さんだが、基本であるこの一般酒のラベルからもそんな姿勢が窺い知れる。
「あれれ??」
石垣島と言えば、「直火地釜蒸留」。
その蒸留方法からくる独特の風味には、ある一定の共通項が感じられる。
そんなイメージを持って、鼻を近づけ、口に含んでみると、一瞬「あれれ?」となる。
豊かな香りはとてもフルーティーで、青リンゴや若いメロンのようだ。
そう、減圧蒸留のような爽やかな香り。
そして、口に含むと、優しくスムーズな飲み口に、すっきりとした舌心地。
その後に、幾らかの香ばしさ、辛み、苦味へと続いていく。
ストレートでもアルコールの強さを感じず、特にロックや水割りでは初心者にもすっと受け入れられるであろう優しさと爽やかさがある。
「蔵の舵取り」
請福酒造さんは、減圧蒸留の商品を最初に出した蔵だそうだ。
先述のアグレッシブな商品展開には、当然泡盛文化の存続に対する危惧があると思われる。
どのような形であれ、入り口として泡盛に触れてもらうこと、消費してもらうことはとても大切なことだ。
変わらずに守るべき伝承部分と変化・進化・対応をしていくことで存続を重視する部分。
時に舵を振り切ることも必要であり、その舵取りによる方向性の打ち出しは蔵によって違ってくる。
一概に「直火地釜蒸留」と言う手法を取っていても、様々な工程や環境によって、その蔵の出す味・カラーは全く違うものになる。
この10年位というのは、本当に一つの過渡期で、ほんの数年前とは味の印象が全然変わっている蔵が幾つかあるように感じている。
蔵のカラーというのは一朝一夕に周知されるわけではない。
今回、この一般酒からも近年の請福酒造さんの方向性が改めて垣間見られた気がする。
「元気注入!」
さて、こうしたすっきり系の味の場合、おつまみには「さっぱり」か、「こってり」かに分かれる。
減圧風なタッチはあるものの、アフターの辛みや苦味、ほのかな穀物香などを加味すると、ここは「こってり」で。
それを「請福」でリフレッシュさせるというのが良さそうだ。
中華系のトロッと甘みの効いたタレを使った肉料理。白身魚やイカを揚げて甘酢餡かけで、など。
口の中に広がる脂の旨みを堪能した後に、「請福」を呑んでリセット。
お次の一品へと向かう。
そして、締めには「おこげ」。これで決まりだ。
【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】