泡盛部 第七期11蔵目:白百合(池原酒造所)レポート
2017年 07月 29日
泡盛部 第七期11蔵目:白百合(池原酒造所)レポート
参加人数: 12名
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=イケてる ✖️=イケてない)
○=5 ✖️=6 無効票=1
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):34点
◎お湯割(各自で作成):39点
◎ストレート:39点
◎ロック:45点(ave.=3.75)
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
【呑みたい場所】今期の新企画
・秋田県(なまはげのやってくる囲炉裏のある旧家)
・宮崎県 青島
・福島県 (信夫山近くの居酒屋)
・群馬県 草津
・東京都の島
・岐阜県 飛騨(大鍾乳洞)
・北海道
・広島県 広島市
・大分県
・神奈川県 桜木町
・大阪府 西中島南方
・東京都 府中
【料理・肴】ご参加者の願望
黒ゴマ団子、ホルモン焼き、椎茸の網焼き、塩焼きそば、グリーンカレー、黒ごままんじゅう、島寿司、白いとうもろこし、羊肉、広島風お好み焼き、酢モツ、崎陽軒のシウマイ、レバニラ炒め、カツオの酒盗
*当日実際に食べたものはこちら!
https://www.facebook.com/awamoribu/posts/1506806069383919
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
山崎まさよし「one more time ,one more chance」、石川さゆり「津軽海峡冬景色」、「ジャングル大帝 レオ」、パーカッションのソロ、ビートルズ「The long and winding road」、MISIA「HOLIDAY」、奥村チヨ「恋の奴隷」、浜田麻里「Heaven Knows」、熊倉一雄「ゲゲゲの鬼太郎」
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【再録 第六期:白百合(池原酒造所)レポート】
「土薫る泡盛」
ひと嗅ぎして「白百合」とわかる泡盛界一の個性派。
それ故に毎度期待値が上がってしまう。
どんなパンチを食らわせてくれるのかと。
近年、以前よりもソフトになったと感じる「白百合らしさ」だが、そうは言ってもまだまだ他との違いは健在だ。
この酒の香り・味は表現を豊かにし、饒舌にする。
あえて一言で、それもちょっと格好良く表現するならば、と、頭をひねり「土薫る泡盛」と銘打ってみる。
「郷愁をそそる渋い色合い」
「白百合」という花の名とは裏腹にラベルの色彩は渋い。
しかし、それ故に一度見たら忘れない。
さらに、一口酒を含めば、なお忘れない。
味わいと色彩がマッチしていることを実感できるだろう。
文字要素が多い割に、とてもバランスが整っているラベルデザインは、一見「植物図鑑」を思わせる節がある。
子供の頃に開いてみた大人向けの専門書のような図鑑。
難しいけれど、どこか大人びた気分になる。
そんな心模様も郷愁をそそるひとつと言えよう。
「想像スイッチ➡︎オン」
もしも時間が許すのであれば、船旅で石垣島へ向かいたい。
何時間も何時間もかけて辿り着いた先、小さな宿の縁側で疲れをほぐすように「白百合」を呑んでみたい。
いや、「白百合」を口に含むと、想像力のスイッチがオンになる。
すると、自ずとそんなことをしている情景が浮かんでくるのだ。
遠い遠い記憶の片隅に、本当に行ったことがあるのかさえも不確かな「田舎」がある。
その田舎で香った様々な自然の香りの記憶。
香りの良い悪いではなく、嗅覚を刺激する数々の香りの記憶。
呑み方によって香り・味のバランスは変わってきて、記憶のページはその都度めくられる。
実体験ではなくても、例えば絵本や映画で観た世界の懐かしさというものがある。
「白百合」は色々な記憶の情景を呼び起こしてくれる。
「幻の天ぷら」
個人的な話だが、まだ泡盛経験値が浅く「白百合」が苦手だった時代がある。
その頃に某問屋のNさんが「この蔵に足を運んで、池原さんが出してくれる天ぷらと一緒に呑んだら、絶対みんな好きになる」と言っていた。
それを体験はしていないのだが、その話を伺った何年か後、沖縄でそのNさんが「白百合」の姉妹品「赤馬」を呑ませてくれた。沖縄の景色が窓の外に流れるバスに揺られて呑んだ「赤馬」は、僕の「白百合嫌い」を払拭してくれた。
シチュエーションが生み出すマジック。そんな稀有な体験だ。
「白百合」を呑むと、いつもそのことを思い出す。
【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】