泡盛部 第七期1蔵目:残波(比嘉酒造)レポート
2017年 04月 26日
泡盛部 第七期1蔵目:残波(比嘉酒造)レポート
参加人数: 11名
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=アリ ✖️=ナシ)
○=11 ✖️=0
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):42点(ave.=3.8)
◎お湯割(各自で作成):37点
◎ストレート:24点
◎ロック:40点
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
【呑みたい場所】今期の新企画
・和歌山
・長野(レタス畑)
・秋田
・石川(能登半島)
・静岡(三保の杉原)
・神奈川(片瀬西浜海水浴場)
・福井(東尋坊)
・東京(赤羽)
・宮崎
・千葉(舞浜)
・東京(伊豆七島に向かうフェリー上)
【料理・肴】ご参加者の願望
穴子の白焼き、甘酢らっきょう、スズキ、エビのフリット、ホタルイカ、西京焼き、豆腐にペッパー多め+醤油少々
、ワラビのおひたし、つくね(塩)
*当日実際に食べたものはこちら!
https://www.facebook.com/awamoribu/posts/1412268412171019
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
エコー&ザ・バニーメン「Bring on the dancing horses」、ザ・ドリフターズ「のってる音頭」、セルジオ・メンデス&ブラジル66「Batuaada」、TUBE「season in the sun」、稲葉浩志「波」、ドリカム「決戦は金曜日」、Carole Bayer Sager「It’s the falling in love」、38 SPECIAL
【再録 第六期:残波(比嘉酒造)レポート】
「入り口」
現在、泡盛出荷量No.1の比嘉酒造さん。言わずもがな「残波」という銘柄の功績はとても大きい。これまで何人もの方から「残波おいしい」という声を聞いた。未だに泡盛=きつい・くさい、という声を聞く中「残波」だけが別枠のような印象だ。減圧蒸留が造り出す華やかでフルーティーな香り・味わいは、南国で味わうお酒のイメージにピッタリなのかもしれない。特に「残白」と呼ばれる25度のタイプは、焼酎と同じ度数ということもあり、好印象で受け入れられるのだろう。泡盛の入り口としても、その功績は大きい。
「渋さ残し」
30度の一般酒は、その「残白」よりも少し渋い印象の与えるラベルだ。どしっとした「残波」の文字に屏風を思わせるような金と赤のあしらい。必要事項を全て無くして、和紙に描かれていたら、格調の高いデザインのように思う。キャッチーな味わいとはかけ離れているかもしれないが、この字体には比嘉酒造さんの矜持が感じられる。この一般酒が残波ブランドの中でどのくらいのシェアを得ているかわからないが、3合瓶のこのボトルは残していってもらいたい。
「南の涼風」
減圧蒸留特有のフルーティーな香りは、メロンや青リンゴを思わせる。そして後半にはミントのような爽やかさが流れる。いわゆるトロピカルフルーツとは別の方向性を持ったフルーツ香だが、それがまた南国の蒸し暑さの中で爽やかさを演出しているようだ。それは時たま吹く涼風のようでもある。リゾートでの気分を高めてくれる一服の清涼剤。そして、ソーダや割材との相性も良く、アレンジが楽しめることも、この酒の魅力の大きな要素だ。このことも泡盛に対してのハードルを下げる効果を上げているともいえよう。
「泡盛界の吟醸酒」
一時期、日本酒で「吟醸酒」のブームがあり、その後、それは一つのカテゴリーとして定着した。今はまた純米酒回帰になっているが、吟醸酒によって日本酒のフィールドが広がったことは間違いない。同じような感覚で「減圧蒸留」により泡盛のフィールドは広がりをみせた。原材料が同じでも各蔵ごとに味の違いがあるのが泡盛の楽しさであるが、そこにこの蒸留の違い、さらに今は酵母、麹、貯蔵などで彩りが加わる。ここは改めて、原材料が同じであることに着目をしておきたい。そして「減圧蒸留」の功績も留めておきたい。
「流し系」
この爽やかな味わいは食に対しても開放的だ。つまり食を選ばない。いわゆる「流し」系。口の中をリセットする役割だ。脂っぽいものは口をさっぱりとさせ、淡白なものには寄り添いながら、すっと身を引く。
甘さも辛さも、渋さも酸っぱさも、うまく交わしていく。まさにこれも万人ウケする必須事項だ。恐るべし「残波」
【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】