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もっと泡盛を日常に。


by awamoribu
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泡盛部(舞富名):入波平酒造

【酔わせておし舞い。】
・日時:2010年4月8日
・参加人数:10名
・銘柄:舞富名(まいふな)
・おつまみ:かりんとう オリーブとアンチョビとアスパラのピザ風なお焼き かじきの干物 長命草ちんすこう 世界の山ちゃんせんべい 

第47回目は、入波平酒造さんの「舞富名」。
与那国島、最後の3蔵目です。
与那国には「花酒」という60度の泡盛を造る文化があります。(酒税法上ではアルコール分45度以上はスピリッツとなります)
この蔵でも勿論、花酒は造っていて、さらにその花酒を古酒にするという取り組みをしています。

泡盛部ではいつも通り30度のもの。

インパクトは間違いなくNO.1のこのラベル。ヨナグニサンという30cm弱あるという蛾を大々的にフィーチュア。
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反面、キャップはこちらのプラスティックタイプ。
泡盛部(舞富名):入波平酒造_e0155154_2243733.jpg


花酒の蔵、蛾のラベル。
果たしてどんな味わいがやってくるのか!?


★ストレート:シャープでフルーティーな香り。生姜の香り、米の香りという意見も。香り以上に泡盛らしい香ばしい味わいで、甘みが最初にきて、すぐ辛味が来る。空気が入ると味にふくらみが出るという意見も。

★ロック:ストレートでほのかに感じられたアルコール香が消え、よりフルーティーな香りに。味わいは辛味が増して、ぴりっとした感じが出るが、味わい自体に厚みやはっきりとした主張を感じるようになる。

★水割り:香りは引いてしまう。濃い目に作る方がよいという意見が多い。やわらかな甘さとほのかな苦味のバランスがよくなる。

★お湯割り:アルコール香が立つが、お湯割らしい香り。意見はさまざまで、甘くなった、苦味が立つ、クセが増す、フルーティーになる、飲みやすくなるなどバラバラ。


まず特筆すべきは、石垣島からほぼ続いてきた直火蒸留ではないという点。
先に聞いていたからかもしれないが、直火の共通項ともいえる特長的な「甘さ」がさほど感じられなかった。
ラベルから期待するような強いインパクトは無く、全体的にすっきりした印象。


・・・FOOD・・・

今回のメインフードは、「イタリアンのような・・・」というテーマ。
オリーブとアンチョビとアスパラを(主に)使って「ピザ」のようなものを作ってみました。

泡盛部(舞富名):入波平酒造_e0155154_22301624.jpg

生地を作って発酵とかしないので、ピザではなくお好み焼きですね。
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ホットプレートに生地を流し、具を乗せていく。
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チーズをかぶせて、蓋するだけで出来上がり。
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まさに与那国が地元の部員Sさんが、帰省土産で買ってきてくれた「かじきの干物」のおつまみ。
噛むほどに旨みと塩みが出てきて旨い。炙ると香ばしくなりなお旨い。
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同じく「長命草ちんすこう」。最近はいろんな味のが出ているが、これは与那国だけだそう。こちらも旨い。
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部員Mさんが名古屋出張のお土産で買ってきてくれた「世界の山ちゃん 幻の手羽先風味 あられ」
幻の手羽先風味って・・・。うける。でも結構旨い。
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かりんとうとの相性:
すっきり味の泡盛ゆえか、黒糖系の甘さを欲するようで、黒糖やきび砂糖の受けがよかった。

合わせたい料理・肴:
魚の甘辛煮、干物、きんぴら、ペペロンチーノ、牛肉のバルサミコソースサラダ

あまり意見が出なかったのは、なんでも合いそうだからか??


・・・MUSIC・・・

まずは挙がったもの
トム・スコット、ラリー・カールトン、渡辺美里、あがた森魚、チューリップ、上原ひろみ、加山雄三「夜空の星屑」、HIPHOP、グルーヴィーなもの、低音が弾けるもの、明るめの曲など

あまり傾向が見えない中、強くリクエストがあり、かけたのがこちら。
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「10代の教祖」と言われカリスマ的な人気を博した尾崎豊の3rdアルバム。
20歳の誕生日の前日に発売され、この発売のすぐ後に無期限活動休止をしNYに渡ります。

前2作に比べて、音楽性もバラエティーに富み、10代とは思えないような叙情的な作品も含まれている。
尾崎ファンには当時から人気だった「forget-me-not」が強いリクエスト。

「I LOVE YOU」や「OH MY LITTLE GIRL」にも並ぶ代表的なバラードで、
プロデューサーであり、鍵盤を担当している西本明氏もこの曲にはとても思い入れがあるそう。

静かなトーンから始まり、徐々に熱を帯びてくる尾崎の歌唱にどれだけの人が酔わされたことでしょうか。
陶酔しているような彼の歌い方には賛否両論分かれるところで、内容もとかく「反抗」に焦点が当てられることが多いですが、多くの曲にどこか寂しさを含んだやさしさが感じられます。

さて、この泡盛。
インパクトのあるラベルにはきっと相当賛否がわかれたことでしょう。
しかし、その味わいはすっきりとまとまりがあるやさしい味。

激しさから激しさを期待するよりも、激しさから優しさを感じた時に人の心は動くのかもしれません。
寒さ長引く春の夜に、尾崎に酔わされたか、舞富名に酔わされたか。


「forget-me-not」とは忘れな草のこと。
ちなみにこんなお花。
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季語は春なのだそう。

欧米諸国では、古来より友愛や誠実の象徴として広く親しまれ、アメリカ合衆国ではアラスカ州の州花にもなっている。(wikipedia)

泡盛は、友愛と誠実のお酒ですね。
48蔵制覇まであと1蔵。

★この日、部員Sさんより、泡盛仕込みの梅酒の差し入れもありました。
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必読!:部員Aさんの泡盛部公式「裏」ブログ
http://collabo98.blog77.fc2.com/blog-entry-275.html
by awamoribu | 2010-04-20 00:19 | 舞富名:入波平酒造