泡盛部(千代泉):千代泉酒造所
2009年 10月 29日
・日時:2009年10月22日
・参加人数:9名
・銘柄:千代泉(ちよいずみ)
・おつまみ:かりんとう ゆずこしょう ポトフ(?)w/そうめん&バゲット
第32回目は、千代泉酒造所さんの「千代泉」。
本島を制覇し、宮古島へ突入。
宮古島の北の突端にある小さな蔵です。
鶴・亀の揃い踏み。それを金色の枠で囲う。名前に負けないおめでたいラベル。
キャップはこちらの共通タイプ。
★ストレート:栓を開けると、ふわっと香が広がりました。穀物系の甘くふくよかな香。含むとすぐに甘みが広がる。香ばしい甘みがあり、その後に軽い苦味や辛味ですっきりと終わる。縦横にバランスのとれた味わい。
そのまろやかさからか紹興酒のような、という意見も。
★ロック:飛び出た香は少し引き、上品な香に。ストレートのとんがり感がおさまり、のみやすくなる。アタックは強く、含んでからの甘みがさらにひろがる印象。二口目に味がぶわっと広がるという意見も。
★水割り:ロックよりも香を感じる。甘みも程よく感じられ非常にのみやすくなる。味わいに芯があるので水割にしてもへたらない。
★お湯割り:湯気とともに少しツンとしたアルコール香がのぼるが、嫌な印象ではない。麹のような香ばしい香が昇ってきて、味わいも水割同様へたらない。やや濃い目でゆっくり飲むのによいかも。ほっとする。疲れが癒えるなどの意見も。
まずは香が印象的。穀物系の甘い香とそれを裏切らぬほっくりとした味わい。
しかし、その後にしっかり苦味や辛味といった部分が現れるので心地よいすっきり感がある。
全体的な丸みのあるやさしい味わいで、飲み続けることのできる味。
疲れが癒されるという表現も納得の味。
・・・FOOD・・・
今回のメインは柚子こしょう。
この時期限定、旬のフレッシュ柚子こしょう。
神奈川県足柄上郡山北の渡辺さんが育てた柚子と唐辛子で仕込んだ完全手造り品。
柚子の使用量が多いのか、辛味よりも柚子の風味が強く、唐辛子の青い風味が合い混じりなんとも言えぬ幸せなおいしさ。
それをソーセージや野菜を煮込んだポトフ的なものにつけて食しました。
豆腐も投入。
いろんな旨みが凝縮したところに素麺を入れて温麺に。
麺も平らげ、スープが完全に煮詰まったら、じゃがいものペーストのようなものが鍋底に。
そこにオリーブオイルをたらして、バゲットを投入。
これがなんともおいしい!
鍋肌をぬぐうように食べきり、鍋もきれいになりました。
かりんとうについては、どれもとても合う!という意見多数。
秋冬限定の「りんごとハチミツ」が発売されました。
りんごに対して熊が小さい・・。
と、髭を書いてハムスターということになってしまいました。
その他、あわせたいお料理・肴・・・
しめ鯖、昆布ジメの鯛、蒸した魚料理、シンプルな煮物、揚げ出し豆腐、タイ・ベトナム系、ポーク、ハンバーガー
・・・MUSIC・・・
まずは挙がったもの。
オルゴールもの、カントリー、ドゥワップ、ベック、カミーユ、ノラ・ジョーンズ、ニッティ・グリッティ・ダートバンド、押尾コータロー、ゴンチチ、村治佳織、加藤和彦、細野晴臣、斉藤和義
温かな味わい、丸い感じというところから、カントリーやアコースティックギターの音色などがよいような印象
でしたが、ライブラリーに「これ!」というのがなく、リッキー・リー・ジョーンズやジョニ・ミッチェルなどをかけてみました。
が、悪くないけどいまいちしっくり来なく、悩みながらも選んだのがこちら。
1974年のライブ盤。
正直DEADは、全然詳しくありませんが、そのサウンドのベースになっているのはカントリーなのではないかと感じています。
誤解を覚悟で言ってしまえば、「どれ聞いても一緒」のサウンドは、逆にいつまでも聞いていられるような気がします。
一度はまってしまうと、どっぷりとその世界に浸ってしまう、その魔法のような力はなんなのでしょうか。
全米のツアーについて回ったというDEAD HEADSと呼ばれる熱狂的ファンがたくさん生まれる秘密とは。
心地よいぬるさと、時折やってくる熱さ、なんとなく揺れていられて、なんとなくおしゃべりも出来てしまう。
隣にいる人が、旧知の友達のように感じられてくる。
不思議な共有感が生まれるサウンド。
特に野外でのライブでは、さらにそんな空気が生まれていたことでしょう。
(まぁ、色々な効果もあいまってw)
千代泉の持っている「まるさ」「ゆるさ」「やわらかさ」は、まるでぬるま湯にずっとつかっているような心地よさ。
大きな大きな露天風呂で昼間から出たり入ったり。
湧き出る温泉で割った千代泉のお湯割りなんてうまそうだなぁ。
BGMに遠くから聞こえるDEADのライブ。
露天でDEAD。
危険です。