もっと泡盛を日常に。


by awamoribu
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<   2009年 09月 ( 4 )   > この月の画像一覧

【わかっちゃいるけどやめられない】
・日時:2009年9月17日
・参加人数:16名
・銘柄:神泉(しんせん)
・おつまみ:かりんとう 枝付き干し葡萄 手造りタイ料理(サラダ) 嶽きみ(青森のとうもろこし) 嶽きみとしいたけとおくらのグリル(とうもろこしの髭のせ) アイスw/「アイスクリームにかけるお醤油 by 山川醸造」 焼き海苔
 
第29回目は、上原酒造さんの「神泉」。
わりとマイナーな銘柄かと思います。
いつも申しますが、こういうものに掘り出し物というか、意外な発見があったりするもの。
上原酒造さんでは、備長炭を工場の敷地内に埋め込んだり、電子発生装置によりマイナスイオンを発生させたり、泡盛にとっても、スタッフにとっても快適な環境を考えての泡盛造りをしているようです。

余談ですが、千葉で日本酒の自然酒造りをしている「寺田本家」という酒蔵さんがあります。
そこに見学に行ったときに、麹を育てる「麹室(こうじむろ)」という小さな部屋がありました。
そこは壁の内側に全面備長炭を入れているのだそうで、そうすることによって麹の質がよくなったとおっしゃっていました。菌という微生物であれ、快適な環境で過ごすことがいかに大切かということを学びました。

泡盛にとっても日本酒にとっても「麹」は命です。とくに泡盛は全麹造りという、まさに麹様様なお酒ですので、
その環境作りというのはお酒の味を左右するものかもしれませんね。

ラベルはこんな。
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キャップは一般酒では珍しいプラスチック黒キャップ。(720mlの製品ではよくあります)
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★ストレート:わりとボリュームのある香り。香ばしさとしいたけ香が同居している温かみのある香り。
チョコレートの「バッカス」みたいな甘い香りという意見も。
口当たりはソフトですっきり。という意見多数。そしてその後に苦味が来るという意見も多数。でもその苦味が程よく、それほどネガティブな印象ではない感じ。

★ロック:香りはさほど引かぬ感じ。アルコール感が立ち上がり、骨格がしっかりした印象。
甘みが増すという意見が多いが、苦味などの刺激が強くなるという意見やすっきりし過ぎという意見も。

★水割り:こちらもロック同様、甘み派と苦味派に意見が分かれる。香りは引くけれど、遠くに個性は感じられる。まろやかさが出るので、長く飲むならこれ、という感じ。

★お湯割り:水割同様に、香りは控えめだが個性は残っている。これも甘みが増し飲みやすくておいしいと言う意見と、ぴりぴりして辛くキツクなったという意見に分かれる。


総じてみると、上記のように、「甘い」VS「苦い・辛い」という構図がみえる。
ざっくりだが、最初に良い印象をもった人はそのまま良い印象、最初に悪い印象を持った人はそのまま模索、
といった感じか。

極端な個性は感じられないが、甘み辛みも含めてバランスがよく、飲み口もやわらかで飲みやすく好印象。
それ故に、記憶には残りにくいかもしれないが、長く飲むのにはとても適した程よい旨みなのではないかと思われる。


・・・FOOD・・・

今回のメインは「嶽きみ」。
マスクメロン並みの糖度を誇る青森・嶽地区のとうもろこし。
ちょうど泡盛部開催の日に入荷することができたので、まずは「生」で!
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しゃくっとした歯ざわりとあふれ出る甘い水気は、完璧にフルーツです。
本当に甘い。

そして、しいたけ、おくらと一緒にじっくりグリル。
それぞれの風味が混ざり合う季節のひと品。
そこに、うまいとうもろこしだからこそ食べられる「髭」をわさっとのせて。
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たくさん食べるものではないですが、青みとほのかな甘みがなんとも言えぬおいしさなのです。

その他、部員Aさんの「ココファームワイナリー」のお土産。枝付き干し葡萄。
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ドライフルーツは泡盛にぴったりです。

そして、新入部員のSちゃんがお手製のタイ料理を。
・ラープムゥ(豚肉の香草和えサラダ)
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Sちゃんは9月26日に渋谷の「無銘食堂」というところで、一日だけの「タイ料理屋」をやるとのことです。
そこで「タイ米」が原料の泡盛も出したいと言うことで、その検証のために入部に至ったわけです。

以前、遠征で赤坂のタイ料理「ラポー」さんで検証したとおり、タイ料理と泡盛の相性は抜群です。
スパイシーな味わいには、ストレートやロックよりも水割りやお湯割り、特に「前割り」がベスト。

もっとタイ料理屋さんに泡盛が入るよう、泡盛部としても普及活動していかねばなりません。


今回はデザートとして、岐阜の山川醸造さん作の「アイスクリームにかけるお醤油」をたらしたアイスを。
アイスは山川醸造さんのおすすめに従い、「ロッテ 爽」を。

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醤油というより「みたらし団子のたれ」という感じです。
わりととろりとしていてしっかり甘く、郷愁をそそる味というか。

ただ酒飲み連にはちょっと甘すぎた感があり、海苔で巻いてみたり。
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ちなみに、升本屋の人気商品、「弓削多の吟醸純生しょうゆ」を「爽」にかけて海苔で巻いたり、定番「オリーブオイル」をかけたり、となかなかのコンフュージョンなデザートタイムでした。

山川醸造・西願さん、サンプルご提供ありがとうございました!



かりんとうについては、塩みつ、生姜などの反応がよかったです。

その他、あわせたいお料理・肴・・・
白身魚(鯛)のカルパッチョ、酢の物、ボンカレー、超シンプルな味付けの料理

・・・MUSIC・・・

まずは挙がったもの。
軽いビートルズ、清志郎(「スローバラード」で泣く)、大貫妙子(「都会」)、AOR、キリンジ、エアロスミス、GUNS'N'ROSES、嵐、スターダスト・レビューなど

大貫妙子がないので、FLIM FLAMのカヴァーで「都会」をかけたり、嵐の代わりにSMAPをかけたり、エアロもガンズもビートルズもかけましたが、、、
Aさんの提言による「能天気」というキーワードでこちらをかけたところ↓
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さすがにすごい!
「スーダラ節」がかかった瞬間、ぷわ~っと空気は開き、場に陽が差したようでした。
降りてきました。
何かが。

高度経済成長期のサラリーマンの悲哀を軽やかに歌い上げる植木等氏の唄と、クレイジーキャッツのサウンドは、あの時代にしか生まれ得ない空気をはらんでいます。

時代の空気の共有感というのはいつの時代にもありますが、そこに「高揚感」や「笑い」などのアッパーなタッチがあるのは、近年では限られた時でしかありえません。

いつの時代でもそのような気持ち・気分でありたいと思いつつもそのようにはならない。
けれど、そんな気持ちにさせる酒があれば嬉しい。

「神泉」は先述の通り、個性の面で長けてはいないように感じるが、その造りによる環境面・精神面で、いつも
快適な状態を保たれて創られた泡盛のように感じる。

自分自身の環境を快適にして、いつも平静な心をもち、誰にでもやさしく快く接し、笑顔を絶やさぬように生きていく。
そんな神のような心持ちや振る舞いを保ちながら飲めるのがこの「神泉」ではないだろうか。

そしてそんな心持ちだからこそ快適は快楽になり、神に懺悔すべく「わかっちゃいるけどやめられない」となってしまう。
そんな泡盛なのかもしれない。

ターボ部員もT部員もやめられない。自分探しの探偵物語。
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by awamoribu | 2009-09-23 01:37 | 神泉:上原酒造所
【冴え飲み】

・日時:2009年9月7日
・参加人数:12名
・銘柄:仁風  (参考商品:南蛮荒焼 仕次酒 秘蔵10年古酒、マンゴー果実酵母仕込み 忠孝原酒、迎恩)
・おつまみ:かりんとう スモークチキン、ロースハム、ブルーチーズ、トマトと玉ねぎのホールグリル ペッパーハム仕上げ
   
泡盛部3回目となる「extra version」。
(蔵元さんをお呼びしての会をこう呼びます。)

第3回目は忠孝酒造さんの広域流通営業ご担当で東京営業所の又吉さんに来ていただきました。
まずは、通常の部活にご参加していただき、
その後、蔵の歴史や造りの話などを伺い、最後にお持ちくださった切り札の酒を開けての懇親会。

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自社で荒焼甕を造り、その甕を使ってご自宅で古酒を育てることを推奨している忠孝酒造さん。
この日のテイスティングは、そんな荒焼きで造った徳利を模した瓶に入る「仁風」。
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瓶の色が琥珀色なだけで、中身は透明の泡盛です。

キャップは、一升瓶などに使われるようなタイプ。(ちょっと造りは違うようですが)
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★ストレート:香りが豊かで、華やかな印象。穀物系の香りを感じる。口当たりはやわらかく、さっぱりとした印象で後口もすっきり。でもいわゆるライトタイプとは異なり、中盤に旨みがある。

★:ロック:香りは引くが、口当たりが心地よく、甘みが増すような印象。口の中でゆっくりと穀物香が開き、飽きの来ない味。

★:水割り:香りは引く。ロック同様、ゆっくりと穀物香が出てくるが、甘みよりも若干苦味が強く感じられる。
2:8くらいの濃いい水割がよさそう。

★:お湯割り:ストレートで感じられた香りが湯気と共に昇ってくる。ここでも穀物香が広がる。温かさが心地よい。

一般酒「忠孝」でも多かった「香り」のコメントがこちらでも多い。
泡盛らしい穀物系の香りに概ね好印象。
一般酒の製造過程でアルコールの高い部分と低い部分を通常より多くとる「中溜」の泡盛に古酒を10~20%ブレンド。
「中溜」にすることで雑味を減らし、古酒を加えることで口当たりのやわらかさを増したという、一般酒のワンランク上という商品コンセプト。

洗練された印象ではあるが、反面物足りなさを感じたことは否めない。
一般酒のボリューミーなところをそぎ落として、きれいに整えたという感じ。
悪いところは全然ないので、「真面目な優等生」という評価が適当かと。


参考商品①:南蛮荒焼 仕次酒 秘蔵10年古酒 42度
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これぞ古酒という香りのよさ!カカオの甘い香りが豊かに昇る。「とろり」とさえ感じてしまうような、滑らかな口当たり、ボリュームのある味わい。こういうのを飲むと泡盛の世界の奥深さを感じる。
(蔵でのみ販売の商品)


参考商品②:迎恩 43度
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仕次ぎをしながら育てた古酒の基本。香ばしい香りがあり、口当たりはやわらかいが、がっつりと43度のパンチ力がある。余韻にフルーティーさも感じられ、非常にバランスの良い味わい。


参考商品③:マンゴー果実酵母仕込み 忠孝原酒 44度
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沖縄産のマンゴーより産まれたマンゴー酵母で造られた新しい泡盛。
この酵母は、熟成によって生まれでるバニラ香を高生産する働きがあると言われ、古酒独特の風味が非常に豊かに広がることが期待されるとの事。

マンゴーというイメージ通りのフルーティーな香り。ほんのり乳酸のような香りも感じられる。泡盛としては今まで感じたことのない不思議な複雑味のある香り。
古酒ではないので、味わいにおいては広がりがあまり感じられないが、パンチ力はしっかりあるので時間が経ってからが非常に楽しみ。
ソーダ割りがよさそうとの意見あり。

又吉さんのご提案で、「半分は今テイスティング、半分は一年後に」、ということで、わざわざ荒焼きの壷をご用意くださいました。

総括会でやる仕次ぎの儀式さながら、みんなで入れて念をおくる。
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一言メッセージを書いて封入。
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一年後のお楽しみ!

・・・FOOD・・・

成城・城田工房さんのスモークチキンやハムをご用意。

↓なんかジビエ料理みたい。スモークチキンをグリル。冷たくてもおいしいですが、温めると燻製香も増して旨みが凝縮します。
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ロースハムとブルーチーズ。
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淡路島の玉ねぎと信州のトマトをゆっくりじっくりそのままグリル、全体に熱が行き渡ったところに、ペッパーハムを乗せてまたしばし蓋を。
肉から旨みが流れ出て全体に染み渡ったら出来上がり。

他には塩とオリーブオイルのみ。
野菜にじっくりと汗をかかせて旨みに包まれたあま~いトマトと玉ねぎが旨いこと旨いこと。
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かりんとうとの相性は、塩みつは無難に。わさびという意見が多いのが珍しい(良い方も悪い方もあり)。
その他、胡麻、生姜、七味など
個性派の方が良い感じの様。


・・・MUSIC・・・

エルビス、ストレイキャッツ、といったロッケンロール、ステッペンウルフ「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」やビートルズ「ハッピー・トゥギャザー」など、わりと王道のロックが多く、その他はパフィー、ジャズピアノなど。

アーカイブの中にあるものとしてエルビスをかけたが、さほどはまらず、パフィーの流れから、生みの親であるこちらをかけたところこれが中々フィット。

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民生のゆるさや無骨な男っぽさは確かに泡盛にはちょうどよい。
そこに陽水の不思議な揺らぎや無国籍さがこれまた良いアクセントに。

このアルバムでは作品はすべて共作で、それをそれぞれメインボーカルで唄ったりデュエットしたり。
民生の唄と陽水の唄がバランスよく絡み合ってる。

本当の関係性はよくわからないが、後輩・奥田民生に先輩・井上陽水が肩の力を抜いて、いい感じに付き合ってあげてる様な。
でも、そこには先輩の底力、威厳みたいなものが感じられ、『手引きのような』という曲(名曲!)では陽水の真骨頂全開。まるでそのタイトルが陽水の民生に対するメッセージのようにさえ感じる。

その関係性は「仁風」の新酒と古酒の配合バランスの様。
まだ若い(といっても30代だが)民生のとんがりを陽水が引き締める。
その引き締め方が押し付けではなくて同調・融合なところが大人。

この二人に共通する感覚が、一見ゆるく、歌詞の内容なども変な単語でいい加減な感じがしたりするのに、実はすごく深いところへ解釈が広がる点。
モチーフにしている物事や選んでる言葉がユニークだが、言っている事は普遍的なことだったりする。

「仁風」の『仁』とは、人間関係の基本であり、人間にとって最も普遍的、包括的、根源的な愛だという。
大げさではあるが、民生・陽水の曲を聴いていると、「この人たち、すごく人が好きで、人生が好きなんだろうなぁ」と感じる。
愛を感じるのである。


「仁風」を呑むシーンをイメージすると、大衆酒場という感じではなく、また料亭と言うほどでもない。
そう、丁度、小料理屋。
旬の食材を使った小皿料理を挟んで、男二人で杯を交わす。
もちろん先輩・後輩。
学生時代の先輩後輩が社会に出て、ちょっとその関係性がフラットになり、昔話を笑い、現状を確認し合い、そして将来を語る。
だらだらと他愛のない話をするではなく、地に足のついた話をする。
酒が入ることで、妙にイマジネーションがひろがり、クリエイティブな思考にスイッチが入ることがある。
そんな飲みは「仁風」なら高確率で起こりそうである。

当然はしご酒などすることもなく、心地よい足取りで帰路につく。


お酒の味を利くときに良い意味で、「長く飲むならコレ」という表現をする。
飲み飽きしないでだらだらと飲める楽しいお酒というニュアンス。
いわゆる『だら呑み』向きの味というのがある。

「仁風」はそうではなく、しゃきっと呑んできりっと帰る。
けれど充分に満足できる上質の会話がある。
そんな飲み。
「だら呑み」に対して「冴え飲み」である。

人生について、愛について語り合い、『ありがとう』で締める。

♪付き合ってくれて どうも ありがとう
うまく誤魔化してくれて どうも ありがとう
笑い飛ばしてくれて どうも ありがとう

みんな みんな ありがとう♪

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by awamoribu | 2009-09-17 01:46 | 仁風:忠孝酒造
【小'中高'大一貫】
・日時:2009年9月3日
・参加人数:16名
・銘柄:忠孝(ちゅうこう)
・おつまみ:かりんとう かぼちゃの煮物 ゆでピーナッツ らっきょう ゴリラの鼻くそ 黒米入りキノコごはん
 
第28回目は、忠孝酒造さんの「忠孝」。
どちらかというと玄人受けしているという印象がある泡盛。
酒好きが好む味というか。
泡盛好きには充分メジャーな銘柄なのですが、あらためて飲んでみるとどんな印象でしょうか。

黄色が印象的なラベル。
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実はあまり付いてるものがない裏ラベル。
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こういうガイダンスは、泡盛に詳しくない方にはありがたいものだと思うのですが、一般酒にそんな経費かけてらんないのか、あまり付いていません。
もともと地元消費のものなので、そんなの必要ないということも考えられますね。


キャップはこちらのオリジナルタイプ。ラベルと同じ字体。「泡盛」の添えられ方が面白い。
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★ストレート:重厚な香り。心地よい麦・麹香が温かい。一方フルーツ系の香りがするという意見も。口当たりがよく甘みを感じるという意見が多い。穀物系の風味が豊か。けれど、後味に辛みや苦味という意見も。
甘みから始まり辛味で終わるため、旨みがあるのにキレがよいと感じられる。

★ロック:珍しく香りのコメントが多い。フルーティーな香り、甘い香り、花のような香りが出てくるという意見多数。通常は冷やすと香りが引くのだが、逆に引き立つのは珍しい。味わいも個性がしっかりと浮き出る感じで豊かになる。後味にやや渋みも感じるが、それが大人っぽい味の印象を残す。

★水割り:香りは引くけれど、ほんのりとした残り香のようで悪くない。いつも通り、「薄まる」という意見は多いが、「バランスがよくなった」という意見も目立つ。穀物系の味わいとフルーティーさが同居し、しっかりと芯があるまま軽くなるという感覚。

★お湯割り:穀物系の香りが立ち上る。豊かな甘い香りが印象的。水割同様、味のバランスがよくなり、好印象の意見が多い。熱いうちと冷めてからで味が変わる。

特筆ポイントは香りに対するコメントの多さ。
これまでは香りがあっても味の方に意識が持って行かれてしまうためか、テイスティングシートに香りについてのコメントを書く人が少なかったが、今回は比較的多かったのが面白い。

香りの印象と味の印象がかけ離れていなかったという風に推測する。
期待を裏切らない味というか。

順位的には、インパクトのあるストレート・ロックの方が人気が高いが、
裏ラベルにも書いてあるとおり、「のび」のある味わいが感じられる水割やお湯割りが、この泡盛の特徴を表す飲み方のように思われる。


・・・FOOD・・・

今回は久しぶりにご飯ものということで、岐阜の天領酒造さんの食品部門が作る「きのこしぐれ」を黒米入りのご飯に和えて、というのがメインディッシュでした。
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が、その前に、新入部員のTさんが、ご実家のお母様が作ったというお惣菜を3品ご持参くださいました。
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(ゆでピーナッツはご近所の方からもらったっておっしゃっていたかな・・)

ご飯には茗荷をのせて。
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普通のピーナッツよりコクや甘みが出る「ゆでピーナッツ」は、泡盛向きかと思います。
らっきょうは、沖縄でも島らっきょうがあるので、問題ない一品。
こちらでは酢漬けなので、おつまみというよりさっぱりとした口直しにという感じでしょうか。

かぼちゃの煮物は、しっかりと甘みがのっていて、やさしい出汁の味わいも感じられて、本当に絶品のおいしさで大好評でした。
甘みのあるお料理は泡盛とぴったりです。

Tさん(&お母様)、ありがとうございました!

ごはんにちょっと塩気が足りず、韓国のりをまぶしてみました。
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不思議なパッケージデザインでうけます。
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あ、それとこれこれ。
ゴリラの鼻くそ。ココットに入れて並べたら鼻の穴みたいに・・・。
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かりんとうは、多胡麻、生姜の人気が高め、珍しく塩みつが合うのと合わないのとに入っている。
Nちゃんより、調和というよりもそれぞれの味が引き立ち不思議、というコメントあり。
その点で考えると、塩みつだと少し味が弱すぎるのかもしれませんね。


その他、あわせたいお料理・肴・・・
がっつりした中華料理・焼肉・島らっきょうの浅漬け・パパイヤチャンプルー・刺身・焼鳥・鍋料理・照焼チキン・チキン南蛮


・・・MUSIC・・・

まずは挙がったもの。
サルサ、JAZZ、イージーリスニング、ゆったりとしたAOR、ルーム335、ミッシェル・ガン・エレファント、マキシマム・ザ・ホルモン、コブクロ、吉田拓郎(「イメージの唄」)、パーシー・フェイス・オーケストラ(「夏の日の恋」)、「君は1000%」・・・

あーー、またグチャグチャです。それだけ皆さんの印象がそれぞれということで、それは喜ばしいことでもありますが。

そんな中でEW&F(アース・ウィンド&ファイアー)の「アフター・ザ・ラブ・イズ・ゴーン」というリクエスト。
どちらかというと、ディスコチューンよりもバラードよりということでしたが、

もう、全部行っときましょう。

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無条件で場が温まりますね。
盛り上がるというよりも温まる。
みんなが和やかに杯を交し合い顔がほころびます。

テイスティングのところで書きましたが、「忠孝」はどんな割合でも、その割合での味を楽しめます。
そしてアースはアップテンポなディスコチューンから、ミディアムテンポのナンバー、そして珠玉のバラードまでどの時代、年齢層のハートもキャッチします。

つまり、
泡盛小学生の方は、割合少なめ軽めの「水割り」片手にセプテンバー。
泡盛中学生の方は、ちょっとかっこつけて「ロック」で、レッツ・グルーブ。
泡盛高校生の方は、いきがって「ストレート」をあおってファンタジー。
泡盛大学生の方は、ちょっと濃い目の「お湯割り」でしっとりアフター・ザ・ラブ・イズ・ゴーン。

という具合に、レベルに応じて楽しめるわけです。

「のび」のある忠孝の味わいに、「のび」のあるハーモニーのアース。
泡盛一貫教育の教材としてアースは欠かせなくなりました。


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ちなみに、泡盛は、rice,water&fireで出来ています。


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by awamoribu | 2009-09-07 19:33 | 忠孝:忠孝酒造
【海の家 まさひろ家】
・日時:2009年8月27日
・参加人数:14名
・銘柄:まさひろ(まさひろ)
・おつまみ:かりんとう 棒だらの煮付け 成城・城田工房さんのベーコン・ソーセージ・チョリソー
 
第27回目は、比嘉酒造さんの「まさひろ」。
前回の久米仙に引き続き、こちらも割りとポピュラーな銘柄なので目にすることがあるかと思います。
同蔵では「島唄」というブランドも有名。コンビニなどでも見かけます。
「島唄」は3合瓶では出ていないので、泡盛部では「まさひろ」を取り上げることになります。
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青緑が妖艶な雰囲気で印象的なラベル。

キャップはこちらのオリジナルタイプ
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★ストレート:甘い香り、フルーティーな吟醸香タイプ。口当たりやわらかな印象だが、すぐにシャープなアルコール感が現れ辛口な印象に。それゆえにすっきりとした飲みやすい印象という意見も。

★ロック:控えめになりながらもフルーティーさを感じられる香り。冷えて甘みが増す、マイルドになるという意見と、辛みがあって引き締まった、重厚感が出るといった意見に分かれた。

★水割り:こちらも香りにフルーティーさは残る。やわらかで飲みやすくはなるが、妙に甘みが立ち上がるという意見多数。口にまとわりつくようなという表現も。

★お湯割り:湯気と共にアルコール香が上り、フルーティーさが引く。全体的にボディーが増し、インパクトは強くなる。ダントツ飲みやすいやバランスがよくなるという好意見と、飽きる、合わないなどのネガティブな意見とに分かれた。


口当たりのよさ、甘さやフルーティーさ、後味のキレなど、「飲みやすさ」と言うポイントでの発言が多いのは、蔵の意向に合ったものだと思われる。ポピュラリティーを得ている点だと思う。

反面、飲み方によっては、そのポイントが強調され過ぎてしまうきらいがあるように思える。
あるポイントをピークに好き嫌いが極端に分かれてしまうような感じがする。

順位を見てみると、お湯割りを1位につける人と4位につける人が非常に多く、お湯割が1位の人は水割が4位の率が高く、お湯割が4位の人は水割が1位という率が高い。

割るバランスによっての評価の違いがあるということは、ロック主流の昨今には非常にマッチしていると考えられる。
が、割るバランスさえ整えば、ポテンシャルとしては高い可能性があるともとれる。

・・・FOOD・・・

今回はまず、部員Tさんの帰省土産、山形の郷土料理「棒だらの煮付け」。
寒晒しした助惣鱈を水で戻して、醤油・砂糖・みりん・生姜などとじっくりと甘辛く煮たもので、骨まで食べられちゃいます。
このような真空パックになっているものもあり、お土産品として手に入るようです。
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2種類買ってきてくださいましたが、正直どちらもおいしくて、そんなに違いがわかりませんでした。
鱈独特の繊維質が心地よく口の中でほぎとけて、とても歯ごたえのよい逸品でした。

この手のおつまみは、日本酒のイメージが強いですし、やはり山形で食べるなら地元の日本酒がばっちりだと思います。
しかし、泡盛のよいところは、日本酒だと甘さが際立ってしまい、くどくなりがちなところを、蒸留酒ゆえの切れ味ですぱっと洗い流してくれるところです。

味の「交じり合い」においては日本酒にかないませんが、良い意味での味の「対抗」のバランスとしては、甘みの強いものと泡盛は非常に優れています。

正直、「まさひろ」では少々パンチが足りない気がしますが、酒と食のマッチングとしては充分に楽しめたと思います。

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間にバゲット&オリーブオイルを挟んで
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成城・城田工房さんのベーコン。
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ソーセージ&チョリソー
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(指切ってるみたいで、ちょっとこわい・・・)

ベーコンやソーセージの焼ける匂いは食欲をそそりますね。
この辺りからテンションが上がってきました。

沖縄は豚肉文化なので、泡盛との組み合わせは問題ない・・・という感じでしたが、本当は野菜や卵などと一緒の方が合う気がしました。
肉の旨みと塩みを野菜や卵の甘みで中和することで、泡盛の風味とのバランスが取れる気がしました。
特に「まさひろ」は甘みの印象が強かったので、余計そのように感じられたかもしれません。
(燻製香が際立ってしまい、苦く感じられてしまう)

チャンプルーにする意味合いがわかったような気がしました。

その他、あわせたいお料理・肴・・・
青魚の刺身・浅漬けキャベツ・ハム・サラミ・ポテトサラダ


・・・MUSIC・・・

まずは挙がったもの。

古くないアコースティックロック、尾崎豊、ASAP、ケツメイシ、キャロル、ジョニー大倉、シカゴ(初期)、マイアミサウンドマシーン、TOTO、リトルフィート、オールマンブラザースバンド、はっぴーえんど、ジャック・ジョンソン

など、ばらばら・・・。

皆の会話の中からなんとなく掬い取れたのは、からっと乾いた感じ。

例えば、ピーカンの日に海にいるとして、

テンションがあがる午前中はガーンとしたロック。
お腹が減ってご飯にしよう!という時にはポップな歌謡曲。
夕暮れ時にはおしゃれなボサノバ。
日が暮れたらしっとりとしたジャズ。

ここに、もうひとつ差し込むとしたら、おやつ時。
時間にして2:30~4:00くらい。

すこーしずつ人も帰りだし始めた頃、ちょっと小腹が減ってきた頃。
そしてビールに飽きた頃

うーん、そんな時。
確かにジャック・ジョンソンなんていい。

しかし、残念ながらアナログを持っていない。
そこで、これにしてみました。

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ごめんなさい、ジャケ写は、上記のシーンにそぐいませんね。
しかし、サウンド的には、ジャック・ジョンソンほどゆるくないですが、心地よいリズムを聞かせたアコースティック・ロック。
もう15年ほども前の作品ですが、まったく色褪せていません。
逆に今の方がもっと受けるのではないかと思うくらいです。

実はこのベン・ハーパーは、ジャック・ジョンソンと非常に縁のある人。

ユニバーサルのバイオグラフィーより抜粋・・・

『そんなジャックの音楽の才に、いち早く注目したのがGラヴだった。1999年リリースの4作目『フィラデルフォニック』にジャックの「ロデオ・クラウンズ」を採用、それはアルバムからの1stシングルにもなった。同じ頃、ベン・ハーパーの右腕として知られるJPプルニエとサーフィン仲間となり、手渡したデモテープが彼の心を掴んだ。そして遂に、ハーパーが新たに設立するインディ・レーベル=エンジョイ・レコーズの第1弾アーティストとして、レコード契約を結ぶこととなる。』


そうなんです。ジャック・ジョンソンのアルバムを最初に世に出したのはベン・ハーパーなのです。


と、まぁ、薀蓄はさておき、いずれにせよこの「まさひろ」。
どうも海との相性がよい気がします。

泳いで、遊んで、飲んで、食べて、眠って、起きて、少ーし太陽がてっぺんからずれ始めた頃、
海の家に入って、きゅうりの1本漬けとかおつまみに、少し濃い目の水割を扇風機の風にあたりながら「ぐびっ」といく。
砂浜ではまだ子供たちのはしゃぐ声が聞こえるけれど、朝から来てる人たちは少しずつ片付け始めている。
座敷の端っこにあるラジカセから流れる乾いたアコースティックサウンドに耳を寄せながら、また「ぐびっ」。

『あ~、ちょっとラーメンとか食べちゃおうかなぁ。』とか思いながら「ぐびっ」。

あ、なくなっちゃった。「おばちゃん、【まさひろ】おかわりね。ちょっと氷少なめで。あ、あとラーメンもー」





という「海の家 まさひろ家」のひとコマでした。


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by awamoribu | 2009-09-03 00:37 | まさひろ:まさひろ酒造