もっと泡盛を日常に。


by awamoribu
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カテゴリ:仁風:忠孝酒造( 1 )

【冴え飲み】

・日時:2009年9月7日
・参加人数:12名
・銘柄:仁風  (参考商品:南蛮荒焼 仕次酒 秘蔵10年古酒、マンゴー果実酵母仕込み 忠孝原酒、迎恩)
・おつまみ:かりんとう スモークチキン、ロースハム、ブルーチーズ、トマトと玉ねぎのホールグリル ペッパーハム仕上げ
   
泡盛部3回目となる「extra version」。
(蔵元さんをお呼びしての会をこう呼びます。)

第3回目は忠孝酒造さんの広域流通営業ご担当で東京営業所の又吉さんに来ていただきました。
まずは、通常の部活にご参加していただき、
その後、蔵の歴史や造りの話などを伺い、最後にお持ちくださった切り札の酒を開けての懇親会。

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自社で荒焼甕を造り、その甕を使ってご自宅で古酒を育てることを推奨している忠孝酒造さん。
この日のテイスティングは、そんな荒焼きで造った徳利を模した瓶に入る「仁風」。
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瓶の色が琥珀色なだけで、中身は透明の泡盛です。

キャップは、一升瓶などに使われるようなタイプ。(ちょっと造りは違うようですが)
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★ストレート:香りが豊かで、華やかな印象。穀物系の香りを感じる。口当たりはやわらかく、さっぱりとした印象で後口もすっきり。でもいわゆるライトタイプとは異なり、中盤に旨みがある。

★:ロック:香りは引くが、口当たりが心地よく、甘みが増すような印象。口の中でゆっくりと穀物香が開き、飽きの来ない味。

★:水割り:香りは引く。ロック同様、ゆっくりと穀物香が出てくるが、甘みよりも若干苦味が強く感じられる。
2:8くらいの濃いい水割がよさそう。

★:お湯割り:ストレートで感じられた香りが湯気と共に昇ってくる。ここでも穀物香が広がる。温かさが心地よい。

一般酒「忠孝」でも多かった「香り」のコメントがこちらでも多い。
泡盛らしい穀物系の香りに概ね好印象。
一般酒の製造過程でアルコールの高い部分と低い部分を通常より多くとる「中溜」の泡盛に古酒を10~20%ブレンド。
「中溜」にすることで雑味を減らし、古酒を加えることで口当たりのやわらかさを増したという、一般酒のワンランク上という商品コンセプト。

洗練された印象ではあるが、反面物足りなさを感じたことは否めない。
一般酒のボリューミーなところをそぎ落として、きれいに整えたという感じ。
悪いところは全然ないので、「真面目な優等生」という評価が適当かと。


参考商品①:南蛮荒焼 仕次酒 秘蔵10年古酒 42度
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これぞ古酒という香りのよさ!カカオの甘い香りが豊かに昇る。「とろり」とさえ感じてしまうような、滑らかな口当たり、ボリュームのある味わい。こういうのを飲むと泡盛の世界の奥深さを感じる。
(蔵でのみ販売の商品)


参考商品②:迎恩 43度
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仕次ぎをしながら育てた古酒の基本。香ばしい香りがあり、口当たりはやわらかいが、がっつりと43度のパンチ力がある。余韻にフルーティーさも感じられ、非常にバランスの良い味わい。


参考商品③:マンゴー果実酵母仕込み 忠孝原酒 44度
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沖縄産のマンゴーより産まれたマンゴー酵母で造られた新しい泡盛。
この酵母は、熟成によって生まれでるバニラ香を高生産する働きがあると言われ、古酒独特の風味が非常に豊かに広がることが期待されるとの事。

マンゴーというイメージ通りのフルーティーな香り。ほんのり乳酸のような香りも感じられる。泡盛としては今まで感じたことのない不思議な複雑味のある香り。
古酒ではないので、味わいにおいては広がりがあまり感じられないが、パンチ力はしっかりあるので時間が経ってからが非常に楽しみ。
ソーダ割りがよさそうとの意見あり。

又吉さんのご提案で、「半分は今テイスティング、半分は一年後に」、ということで、わざわざ荒焼きの壷をご用意くださいました。

総括会でやる仕次ぎの儀式さながら、みんなで入れて念をおくる。
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一言メッセージを書いて封入。
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一年後のお楽しみ!

・・・FOOD・・・

成城・城田工房さんのスモークチキンやハムをご用意。

↓なんかジビエ料理みたい。スモークチキンをグリル。冷たくてもおいしいですが、温めると燻製香も増して旨みが凝縮します。
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ロースハムとブルーチーズ。
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淡路島の玉ねぎと信州のトマトをゆっくりじっくりそのままグリル、全体に熱が行き渡ったところに、ペッパーハムを乗せてまたしばし蓋を。
肉から旨みが流れ出て全体に染み渡ったら出来上がり。

他には塩とオリーブオイルのみ。
野菜にじっくりと汗をかかせて旨みに包まれたあま~いトマトと玉ねぎが旨いこと旨いこと。
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かりんとうとの相性は、塩みつは無難に。わさびという意見が多いのが珍しい(良い方も悪い方もあり)。
その他、胡麻、生姜、七味など
個性派の方が良い感じの様。


・・・MUSIC・・・

エルビス、ストレイキャッツ、といったロッケンロール、ステッペンウルフ「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」やビートルズ「ハッピー・トゥギャザー」など、わりと王道のロックが多く、その他はパフィー、ジャズピアノなど。

アーカイブの中にあるものとしてエルビスをかけたが、さほどはまらず、パフィーの流れから、生みの親であるこちらをかけたところこれが中々フィット。

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民生のゆるさや無骨な男っぽさは確かに泡盛にはちょうどよい。
そこに陽水の不思議な揺らぎや無国籍さがこれまた良いアクセントに。

このアルバムでは作品はすべて共作で、それをそれぞれメインボーカルで唄ったりデュエットしたり。
民生の唄と陽水の唄がバランスよく絡み合ってる。

本当の関係性はよくわからないが、後輩・奥田民生に先輩・井上陽水が肩の力を抜いて、いい感じに付き合ってあげてる様な。
でも、そこには先輩の底力、威厳みたいなものが感じられ、『手引きのような』という曲(名曲!)では陽水の真骨頂全開。まるでそのタイトルが陽水の民生に対するメッセージのようにさえ感じる。

その関係性は「仁風」の新酒と古酒の配合バランスの様。
まだ若い(といっても30代だが)民生のとんがりを陽水が引き締める。
その引き締め方が押し付けではなくて同調・融合なところが大人。

この二人に共通する感覚が、一見ゆるく、歌詞の内容なども変な単語でいい加減な感じがしたりするのに、実はすごく深いところへ解釈が広がる点。
モチーフにしている物事や選んでる言葉がユニークだが、言っている事は普遍的なことだったりする。

「仁風」の『仁』とは、人間関係の基本であり、人間にとって最も普遍的、包括的、根源的な愛だという。
大げさではあるが、民生・陽水の曲を聴いていると、「この人たち、すごく人が好きで、人生が好きなんだろうなぁ」と感じる。
愛を感じるのである。


「仁風」を呑むシーンをイメージすると、大衆酒場という感じではなく、また料亭と言うほどでもない。
そう、丁度、小料理屋。
旬の食材を使った小皿料理を挟んで、男二人で杯を交わす。
もちろん先輩・後輩。
学生時代の先輩後輩が社会に出て、ちょっとその関係性がフラットになり、昔話を笑い、現状を確認し合い、そして将来を語る。
だらだらと他愛のない話をするではなく、地に足のついた話をする。
酒が入ることで、妙にイマジネーションがひろがり、クリエイティブな思考にスイッチが入ることがある。
そんな飲みは「仁風」なら高確率で起こりそうである。

当然はしご酒などすることもなく、心地よい足取りで帰路につく。


お酒の味を利くときに良い意味で、「長く飲むならコレ」という表現をする。
飲み飽きしないでだらだらと飲める楽しいお酒というニュアンス。
いわゆる『だら呑み』向きの味というのがある。

「仁風」はそうではなく、しゃきっと呑んできりっと帰る。
けれど充分に満足できる上質の会話がある。
そんな飲み。
「だら呑み」に対して「冴え飲み」である。

人生について、愛について語り合い、『ありがとう』で締める。

♪付き合ってくれて どうも ありがとう
うまく誤魔化してくれて どうも ありがとう
笑い飛ばしてくれて どうも ありがとう

みんな みんな ありがとう♪

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必読!部員Aさんのブログ:
http://collabo98.blog77.fc2.com/blog-entry-178.html
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by awamoribu | 2009-09-17 01:46 | 仁風:忠孝酒造