泡盛部(轟):ヘリオス酒造
2009年 01月 21日
・日時:2009年1月15日
・参加人数:16名
・銘柄:轟(とどろき)
・おつまみ:かりんとう かきフライ 牡蠣鍋
第8回目は北部の後半スタート、ヘリオス酒造さん。
もともとラムを造っていた酒造所で、現在は泡盛のほかにビールやリキュール・スピリッツ・ウィスキーの酒造免許をもつ酒造所です。
「くら」という商品がポピュラーです。
樫樽貯蔵により泡盛のイメージを広げた一品だと思います。
実際に初めて飲んだときは、「おいしいなぁ」と思いました。
当時は泡盛の経験値が低かったのですが、良い意味で泡盛を知るきっかけになったと言えます。
部活で取り上げるのは一般酒なので、今回は「轟」です。
この銘柄は、1973年に廃業してしまった名護酒造所の銘柄で、2000年にヘリオスさんによって復活いたしました。
度数はなぜか20度。
30度や古酒に慣れると、20度というのはかなり軽く感じるらしく、部員の飲むペースも幾分早め。
しかし、そのボルテージの上がり方には理由があったのです。後述。
まずは、通常通りシートを記入しながら、テイスティング。
でもなんだか妙に気もそぞろ・・・。後述。
★ストレート:最初の香はしっかりあるが、ふわっと消えていってしまう。口当たりは軽快で、後半に甘みを感じる。麦、ウェハースのような香ばしさや、米焼酎のようなふくらみを感じるとの意見あり。
★:ロック:香は引くが、味がしっかり際立ってくる印象。輪郭がはっきりする。食中酒としてもいけるという意見も。また、辛くなるや苦味を感じるなども。スイカのような風味という意見も。
★:水割り:単純に薄まる、という意見多数。もともとの度数が低いので、割り方に注意が必要。
甲類焼酎のようにすいすいと行けてしまう。シークヮーサーで割ったりするのには向くかもしれません。
★:お湯割り:甘くなった、まろやかになった、という意見と同数くらいで、苦味がたった、パンチが足りないなどの意見も。なんとなく薄い印象。
度数の低さから来ると思われるパンチの弱さが、よい風に捉えれば「飲みやすさ」に繋がるかもしれません。夏場にすいすい飲んだり、みんなでわいわい飲むのに、適しているように感じます。
控えめな個性は、良い意味で敷居の低さがあり自由な楽しみを与えてくれるものでもあります。
この感覚が音楽のセレクトにも影響しているように感じます。後述。
・・・FOOD・・・
さて、、、
小一時間のテイスティングが終わり、皆の心がひとつになる瞬間が近づいてきました。
実はこの日は、部員Nさんの持込企画で牡蠣と泡盛のマリアージュを試す会となったのです。
瀬戸内海の牡蠣を牡蠣フライと牡蠣鍋に。
泡盛部初の持込企画&
泡盛部初のコラボ企画で、調理は笹塚観音通り商店街の「寿司ダイニング 島」さんにやっていただきました。
これでもか!っていうくらいの牡蠣の数にヒートアップ
鍋の後には素麺をイン!
アップでどうぞ
人数が多かったせいもあるけれど、気づくとなんだか「立ち鍋」に。
そして、前半の気もそぞろなテイスティングタイムとはうって変わってわいわいがやがやのいい感じのテンションに。
牡蠣は気持ちを上げますね。
今回は参加部員が多く、「轟」が足りなくなってしまい、部員Mさん差し入れの同酒造所の「5年古酒」を。
那覇・国際通りにある、ヘリオス酒造直営居酒屋のパンフレットも。
牡蠣フライと牡蠣鍋を楽しむのに、結果的にはこの飲みやすさはナイス。
特に大人数でわいわいの鍋には非常に適していると判断。
おっと、かりんとうとの相性は、梅ザラメとの相性が良いよう。梅の酸味が軽い飲み口と合う。
五穀が、合う方と合わない方と同数くらいに分かれました。
・・・MUSIC・・・
出てきたのは、竹内まりや いきものがかり、尾崎豊、井上陽水、ボサノバ、カントリーなど。
いまいちつかみ所のない中で、パンチの効いたコレにしてみました↓
パンチの弱い味わいの泡盛だったので、ちょっとどうかなと思ったのですが、逆にこれが幸い。
牡蠣が入りボルテージが上がると、ジミヘンのサウンドが妙に心地よく魂をロックさせる。
ジミヘンの声・ギターの音・グルーヴが、泡盛の調子も引き立てる。
【轟】というネーミングに若干の違和感を感じていた味わいが、ジミヘンによって弾けてきた。
牡蠣を食べ、轟をあおる、ぐいぐいとグルーヴをたかめるジミヘン。
見事なトライアングルを形成。
個性の穏やかな泡盛はこうして楽しむということを発見!
”必読おすすめ”
部員Aさんのブログ:
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