泡盛部 第七期14蔵目:沖之光(沖之光酒造)レポート
2017年 08月 29日
泡盛部 第七期14蔵目:沖之光(沖之光酒造)レポート
参加人数: 10名
【TASTING DATA】
◎ソーダ割 (○=イケてる ✖️=イケてない)
○=9 ✖️=1
◎水割り(冷水割 alc.約12.5%に調整):31点
◎お湯割(各自で作成):33点
◎ストレート:33点
◎ロック:36点(ave.=3.6)
*水割り〜ロックは各呑み方を各自5段階評価で採点。その点数を集計したものです。
【呑みたい場所】今期の新企画
・山梨県 青木ヶ原の樹海
・東京都 (笹塚のいつもの処)
・熊本県 阿蘇 草千里
・北海道 厚岸町
・長野県 (美味しい馬刺しを食べられるところ)
・千葉県 御宿
・山口県 壇ノ浦PA
・埼玉県 熊谷
・兵庫県 甲子園
・和歌山県
【料理・肴】ご参加者の願望
甘い酢豚、静岡おでん、羊肉、ジンギスカン、生牡蠣(まるえもん)、たこ焼き(ソース・紅生姜抜き)、ガーリックチキン、串焼き盛り合わせ、よもぎ餅、塩こぶ、カレーライス(甘口)
*当日実際に食べたものはこちら!
https://www.facebook.com/awamoribu/posts/1534714223259770
【音楽】ご参加者の脳内に流れた曲
トム・ウエイツ「BIG in JAPAN」、ルパン三世エンディングテーマ、種ともこ「笑顔で愛してる」、アニメ宝島エンディングの「小さな船乗り」、ビーチボーイズ「サーフィンUSA」、ブルーハーツ「青空」、ピカチュウのうた、沖田浩之「E気持ち」、「ムーミン」
*****
【再録 第六期:沖之光(沖之光酒造)レポート】
「お顔変われば」
第4期までの青と白を主体とした空や波しぶきを思わせる涼しげなラベルから一転、豊穣を祝うかのような黄や緑を主体としたレトロ感のあるラベルへと変化した第5期以降、2回目のテイスティング。
やはり視覚的な要素は味覚に影響を及ぼすのだろうか。
どことなく古風な味わいに変わったように感じられる。
まぁ、それはそれでよし。
蔵元さんも意味を持って変えているのだろうから、今の「沖之光」はこの顔に見合う味なのであろう。
「後味の美学」
宮古島の泡盛には概ね共通して柔らかい甘さを感じる。
特に水割りにした際の水馴染みの良さは、それをストレートに感じさせてくれる。
「沖之光」の水割りも香り豊かで味やわらか。
呑み続けるのにいい塩梅だ。
しかし口当たりの柔らかい甘さに反して後からやってきて余韻に残るほろ苦み、そして酸味。
これはどの飲み方にも共有して感じられた。
それを踏まえた上で一番人気だったロック。
香りの要素は他の飲み方に比べて控え目になるが、すっきりと引き締まり、柑橘系の酸と皮のようなほろ苦みが強まり、個性がぐっと引き立つ。
個人的にはアフターのビターな印象に妙に男っぽさを感じる。
胡座をかいてちゃぶ台で杯を重ねる角刈男の晩酌姿。
入り口ではなく出口に、「沖之光」の「沖之光」たる姿が垣間見える。
「酒と肴のグラデーション」
酸味と苦味という要素は食事と合わせた時に重要な役割を持つ。
酒単体として呑むよりもぐっと魅力が増す。
酒として良い意味で一歩引いた存在になるのだ。
この酒の場合、とりたてて「マッチング」という堅苦しさではない方がいい。
やはりちゃぶ台が似合うもの。
ちょうど秋の味覚で言えば、秋刀魚。
ワタや皮の焦げ目のほろ苦さとすだちの酸、身に詰まった脂の旨み、まるで味の要素が重なり合うようだ。
鯖や鮭を味噌で煮たものも合いそうだ。
味噌を煮込むことででてくる発酵香や酸味がまた重なり合う。
身をほぐし、一口食べては杯を重ねる。
同系色のグラデーションが味で築かれていく。
【部員さんからの貴重な差し入れ泡盛コーナー】