もっと泡盛を日常に。


by awamoribu
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泡盛部 第六期35蔵目:舞富名(入波平酒造)レポート

泡盛部 第六期35蔵目:舞富名(入波平酒造)レポート



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日時:2016年10月27日

参加人数:12


創業は1989年(平成元年)、「どなん」の国泉泡盛より入波平氏が独立してできた酒造所で、島では最も新しい蔵になります。代表銘柄は「舞富名」。孝行者という意味があります。
60度の花酒の古酒を作り始めたのはこちらの蔵です。
部活でいただくのは一般酒ですが、こちら、最もインパクトのあるラベルと言っても良いかもしれません。
社長のご病気により製造休止、廃業の噂も立ちましたが、再開されたそうです。

今回は3合瓶を入手できず、4合瓶での検証となりました。


飲み方人気ランキング:

1位:ストレート(4票)

2位:ロック(3票)

2位:割燗(3票)

4位:水割り(2票)


①水割り②お湯割り③ストレート④ロック の順番で、参加者皆で足並みを揃えて飲む方式となっております。


*****


「大胆不敵」


大胆に蛾を描いたラベル。

これは挑戦状なのか?

「与那国島にはこんな凄いのが居るんだぜ」そして「この泡盛は与那国を象徴するような酒を目指しているんだぜ」と。


そんな不敵なメッセージを妄想させるのだが「舞富名」というのは「孝行者」という意味らしい。

「こんな大きな蛾だけども、本当はとってもいい奴なんですよ」という愛のメッセージなのかも。

この蔵を興した先代はどんな思いだったのだろうか。



「トリュフの香り?


個人的に一番好みだった呑み方は水割りだった。

やや高度の高いミネラルウォーターのような塩みを感じ、ぬめり気をも感じる口当たり。

土のような風味と共に甘みが広がる。うん、クラシックな味わい。


割燗は思いのほかツンとした辛味が増し、全く別の酒のように。


ストレートでは、アルコールの肉厚でオイリーな香りの奥に妙に不思議な香りが見つかった。

官能的なこの香りは「トリュフ?」。

クラシックな味わいの泡盛の中に存在する「しいたけ」とは違う香。

この感じは初めてだ。

口当たりは柔らかく、甘みの広がり方にはウォッカを思わせるところがある。


ロックにすると、香・味ともにストレートの印象がよりいっそう明確になる。



「クラシックなのか モダンなのか」


味の検証に入るとラベルの「蛾」の存在は忘れる。

島特有の素朴さ、味の柔らかさがありながら、どこかそれだけではないところがある。

これまでの記事を見ても全体的に味の評価は高く、呑み方の好みも分散し、そのどれにも好感が持てる。


もともとが花酒の古酒を作りたいという思いを持って始めた蔵だ。

ベースとなる酒の味がとても重要。

つまり古酒を意識して造られた一般酒であるという可能性が高い。

元々の古酒文化は勿論伝統的なものだけれど、泡盛が多様化する中で、一般酒と古酒を別物と考えるのではなく、

古酒ありきの一般酒という流れの考え方であれば、そこにはモダニズムを感じる。

「蛾」の存在に目を眩まされて、手に取る機会は少ないと思うが、意外と隠れた実力者のように思う。


「寒いところで熱々で」


香りにトリュフを感じたからかもしれないが、バターやチーズ、オイル、マヨネーズといったもを使った料理との

マッチングが面白そうだ。

白身魚のバター焼きやチーズフォンデュ、アヒージョ、オムレツ、グラタン、鶏ささみのマヨ焼きなどなど。

香りだけでなく、オイリーなアルコール感がちょうど絡まり合うだろう。


与那国の酒でありながら、寒いところで飲んでみたい。

熱々のおつまみを並べて。


「ひらひらと」


寒いところで熱々のおつまみを揃えてブラジル音楽。

この人のチャーミングな声とクラシックモダンなサウンドは

なんだかこのシチュエーションを彩るのにマッチする。

酔いと共にひらひらと舞い上がっていくような気分にさせてくれる。


ホベルタ・サー「Ah, se eu vou




「今日の泡盛を一語で表すと・・」


「ひらり」


*****(text by 梅田竹松)


当日の様子

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by awamoribu | 2016-11-07 12:39 | 舞富名:入波平酒造