もっと泡盛を日常に。


by awamoribu
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

泡盛部 第六期24蔵目:時雨(識名酒造)レポート

泡盛部 第六期24蔵目:時雨(識名酒造)レポート
e0155154_16443322.jpg


日時:2016年7月7日
参加人数:13名

識名酒造は1918年(大正7年)に首里鳥掘で創業、戦後から首里赤田に蔵を構えています。
泡盛の量り売りが通常だった戦後、最初に瓶詰めをして販売したのが「時雨」です。
瓶詰めをすることで銘柄・ラベルが生まれたということです。
泡盛部でも人気の現在のラベルはその頃からのものです。
唯一、100年以上の古酒を保有(非売品)している蔵元としても知られています。

飲み方人気ランキング:
1位:水割り(7票)
2位:ロック(5票)
2位:割燗(1票)
4位:ストレート(0票)

①水割り②お湯割り③ストレート④ロック の順番で、参加者皆で足並みを揃えて飲む方式となっております。

*****
「雨の泡盛」

ベタな話だが「雨の日に呑む泡盛は?」と問われれば「時雨」と答えてしまうだろう。
何のひねりもない答えだが、「時雨」を口にすると納得してもらえるのではないだろうか。

「雨のち涼風」

水割りを作って、香りを嗅ぐと、亜熱帯のフルーツを思わせる甘い香りと麦のような香ばしさ、そして
古風な泡盛に薫るしいたけ香。
湿り気を帯びた空気感に潜む「古風味」が香りからだけでも感じられる。

口に含むと全体的に甘さが広がりつつも、アフターには辛味が出て、すっきりとさせる。

しとしとと降る雨が果実に潤いを与え、降り終えた後にカラッとした風が熟れた果実の香りとともに
吹き抜けるようだ。
ボリューム感のある味でありながら、うだうだしていない。
昨晩から続く雨に、「今日はゆっくり呑もう」と思ったら、思いがけず爽やかな夕方がやってきた。
そんな味わいだ。

「雨音は酒を美味くする 」

ロックに切り替える。
香りの印象は水割りに近い。
そして味わいには芯の強さを感じさせる、ストレートに負けない存在感がある。

雨脚は強い。
地面から跳ね上がるのが目に浮かぶ。
そんな雨模様を窓から眺めて一献。

ひんやりとした口当たりの後に広がる甘さ。そしてゆっくりとやってくる辛さ。
口の中で転がしていくと出て来るビターな響き。

雨粒が屋根や空き缶、木々に当たる音、車が水しぶきをあげる音、様々な雨の音を
BGMにして口に含んでは転がす。

粘性の高いアルコール感が妙に大人びた気分にさせる。
大体において、雨音っていうのは酒を美味くする。

雨の日にはベタに「時雨」を選んでほしい。
そして「雨」を感じながら、「時」とゆっくり戯れるのがいい。

「潔く」

雨の日に「時雨」を呑むならば、つまみというより小腹を満たすものがいい。
蒸しパン、万頭、栗や芋の和菓子など。

パクッと食べあげてから、また呑む。
トイレに立ったついでにパクッと。
そしてほどほど呑んだら、素麺やお茶漬けをさらっと食べて寝る。
潔くそんな感じがいい。

「魔法をかける音」

BGMは「雨音」でも良いが、あえて曲を選ぶのならば、
雨音を思わせるスティールパンの音とオリエンタルな懐かしみのある曲調の

ティンパンアレー「Yellow Magic Carnival」
https://www.youtube.com/watch?v=AbZnyhPmILc

この酒にぴったりのグルーヴ。


「今日の泡盛を一語で表すと・・」

「湿り気」


*****(text by 梅田竹松)

当日の様子
Facebookページのアルバム

https://www.facebook.com/awamoribu/posts/1132609763470220
[PR]
by awamoribu | 2016-07-14 17:16 | 時雨:識名酒造